まったり巡行

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【立ち寄りカレー】北浜 丁子 【大阪】<食べ日:2025年6月20日(金)>

毎年6月下旬に実施される恒例業務「倉庫棚卸」が今年もやってきた。

 

棚卸のたびに、過行く月日の速さに驚かされる。「今年もほぼ半分経過したか~」と。

 

 


さて、その棚卸だが、担当する倉庫によって、土曜の休日出勤で対応したり、平日の早朝に実施したりと違いがある。

 

今年、私に割り振られたのは、土曜出勤を要する倉庫。

 

個人的には、土曜出勤の方が好ましい。

 

金曜日出社した後は、大阪のホテルに2泊。土曜日に棚卸を行い、日曜日は朝からシェア自転車を利用して大阪ライドに臨むことができるから。

 

「今年の大阪ライドはどこを走ろうかな~」そんなことを考えつつ、株主優待券を使って予約していた北浜のホテルに投宿した金曜の夜。

 

荷物を部屋に置いて、さて晩飯だ。明日の休日出勤に備えて、カレーを食べて活力をチャージしよう。

 

事前に調べたところ、北浜にはおいしそうなカレー店が多い。オフィス街の土地柄ゆえ、ランチ営業のみの店舗が多いが残念だが、探せばもちろん夜開いているお店もある。

 

明日も仕事とはいえ、一週間の通常業務を終えた金曜の夜なので、できればビールも飲めるお店がいいな。

 

そこで目を付けたのが、宿からほど近い「北浜 丁子」というお店。

 

GoogleMapで検索した際に表示された、「ビーフカレー丼」のメニュー写真が、見るからにおいしそうなのだ。

 

今晩のディナーは、ビーフカレー丼と、ビールで決まりだ!

 

宿を出て、ほどなくおGoogleMapが指し示すビルに到着。

 

かなり年季の入ったビルの、細い階段を3階まで登ったところに「北浜 丁子」はあるという。

 

階段下にささやかな立て看板が出ているものの、お店の存在を知らないとたどり着けないタイプのお店だ。

 

本当にこんなところに、カレー店があるのかな・・やや不安になりつつ、階段を登った先、細い廊下の行き止まりに「丁子」と書かれた素朴な木の看板が立てかけられていた。よしよし。

 

お店の顔と思しき木製看板には「カレー」とは一言も書いていない。しかしカレー店なのだ。

 

雑居ビルの3階ということから、ごく小規模なお店と思っていたが、中に入ると結構広い空間が広がっていた。

 

小ざっぱりした内装。キッチンを囲むカウンターテーブルに、二人掛け&四人掛けテーブルがいくつもある。

 

窓際の小さなテーブルに座を占めて、ビーフカレー丼を注文。大盛で注文しようとしたが「量が多くて、お茶碗3杯分はある」と知らされ、あわてて取り消す。普通盛りでオーダー。

 

メニューには「コールスロー 0円」という謎のメニューがあるので詳細を伺うと、「キャベツの千切りで、昼は0円で提供しているが、夜は100円」とのこと。安いのでこれも注文。ドレッシングは選択肢の中から、シーザーでお願いする。

 

そして忘れちゃいけない、ビールも。ハートランドの瓶ビール。

 

ビールと、コールスローサラダはすぐに出てきた。窓外の夜の町を眺めつつ、シンプルなサラダをつまみに、ビールを飲み、メインディッシュの到着を待つ。

 

仕事終わりのビールはうまい。キャベツの千切りで飲むのも、また良し。

 

しばし後、やってきたのがこちらのどんぶり。

 

まっしろなどんぶりの中で、褐色に照り輝くカレーが、いかにも旨そうだ。

 

普通盛りでもなかなかのボリューム感だ。

 

卓上瓶からたっぷり福神漬けを投下し、いざ実食。

 

一口食べると、ふんわり広がるおだしのいい香り。

 

これは、まさに上質なカレーうどんのつゆに近い味わい。

 

「滋味にあふれ、まったり甘口・・」と思いきや、味わいは瞬時にスパイシーに変化。辛さがビリっとくる。

 

甘い誘いに安心しきっていたら、いきなり平手打ちを食らったような衝撃!

 

ネギの薬味、シャクシャク感。しめじのプルプル感。

 

ビーフかな・・と思って食べた四角い物体は薄揚げ。

 

やはり内容は、うどん・そば店のカレー丼がベースとなっている。

 

とはいえ、一般のカレー丼とは一線を画す、ホットで刺激的な味わい。

 

うまい、辛い、しかしうまい。

 

ハフハフ言いながら、夢中で一気完食。

 

どんぶりを平らげた後に、残っていたコールスローとビールでさらりと〆。

 

この日、北浜の夜がしっかり思い出として残る、インパクトのあるカレーであった。