まったり巡行

自転車でゆったり、カレーでまったり。

【神戸カレー】スマイルカレー【名谷】【須磨パティオ】<食べ日:2025年11月30日(日)>

その日曜日の午前中、スポーツイベント観戦の為、地下鉄沿線の「総合運動公園」駅方面に出向いた。

 

ついでに、行きしなに一駅手前の「名谷駅」に立ち寄った。

 

名谷駅に来るのはずいぶん久々。数年ぶりだ。

 

 

名谷須磨区北部の中心地にして、昭和後期のニュータウン

 

神戸市営地下鉄西神中央方面に延伸されるまでは、名谷駅は終着駅であった。

 

それゆえ、駅周辺は計画的に整備されており、複合商業施設の「須磨パティオ」に直結している。

 

 

その須磨パティオ。

 

私にとっては、懐かしい名前だ。

 

神戸市の西部では老舗のショッピングモール。

 

その名の通りパティオ(中庭)があり、それを囲む形でデパート、スーパー、そして専門店街の棟が立ち並ぶ。

 

子供のころ、時々母親に連れられて訪れた記憶がある。

 

昭和後期だと、まだこういう大型商業施設は比較的珍しく、建物内部の吹き抜けスペース、そこに設置されたからくり時計の塔が、当時の私にはまぶしく見えた。

 

最近では駅・須磨パティオともにリニューアルがすすんだが、建物の大枠に変化はなく、今訪れても、当時の面影は色濃く感じる。

 

かつての記憶を思い出しつつ、須磨パティオの各棟をゆるゆる歩く。

 

すると、「ピクニックダイニング」と称するフードコートに行き当たった。

 

時刻は午前11時過ぎ。昼飯には少々早いが、イベント開始の時間を勘案し、ここで食べていくことにした。

 

かつてはフードコートと言えば、数百円で食べられる軽食が多かったが、最近では専門店化が進んでいる。

 

このフードコートもそうで、お店を一通り眺めたところ、メニュー単価も千円近くはざらにある。ものによってはそれ以上だ。

 

さて、そんな中、カレー店を発見。「スマイルカレー」という。よし、今日のランチはここできまりだ。

 

見た目と雰囲気からチェーン店かと思いきや、調べてみると、そうでもない。地場外食系企業の運営であるものの、スマイルカレーは現在のところ、この1店舗のみ。

 

メニューの筆頭を見ると、カツカレーだ。迷わず、カツカレーを注文。

 

お値段は税込980円。

 

カツカレーとしてはリーズナブル価格。今や「フードコート=安い」ではないことを実感。

 

カウンターでお会計を済ませて、引き換えに呼び出しブザーを渡される。このへんは、やはりフードコートだ。

 

席で待つことしばし、ブザーが鳴動。再びお店のカウンターに出向き、カレーを引き取る。

 

カウンター上にはセルフサービス用の福神漬けと、スパイスオイルの容器が置いてある。福神漬けをたっぷり、一応スパイスオイルも少しかける。

 

プラトレーに、水は紙コップというところが、やはりフードコート。でも、味は本格的な欧風カレーだ。

 

見た目はシンプルで、スタンダードなビジュアルのカツカレーだ。

 

まずはスパイスオイルのかかっていない部分ルーとごはんで一口。

 

欧風カレーらしい、まったりした甘さが最初に来る。

 

しかし、すぐに辛味が追っかけてきて、意外とスパイシー。

 

万人向けの範囲内だが、その中では辛味重視、といった感じ。

 

カツは厚すぎず、薄すぎず。肉厚5ミリほど。

 

カツカレーというと、肉厚を売りにするお店もあれば、逆に薄くてサックリした食感が特徴のお店もある。

 

でも、こういうちょうどいい厚みのカツは、普遍的なおいしさがある。

 

辛味オイルの部分のルーは、さらにスパイシー。辛口カレーだ。これはこれでおいしい。

 

以外と言ってはなんだが、意外と本格的なカレー。昨今のフードコートの変遷と進化を感じさせる一皿であった。