カレー専門店不毛の地、西神中央。
神戸市西区の中心地でありながら、これはどうしたことだ。
厳密に言えば、ココイチはあった。しかし、あれは自分の考えるカレー専門店には入らない。
ところが西神中央のショッピングモール「プレンティ」が全面リニューアルされた後のこと。同地に住む妹より、「カレー店ができている」との情報が寄せられた。
ネットで調べてみると、インドネパール(インネパ)系のカレー店であるという。
次回西神中央に行く機会があれば、ぜひ食べてみようと思った。
しかしながら。
かつて西神中央には実家があり、頻繁に訪れたが、その実家も今はもうない。
そのため、西神中央からは足が遠ざかり、そのカレー店を利用する機会はなかなか訪れなかった。
ところが、とある用事にて、西神中央に出向く必要が生じた。
このチャンス、逃すまじ。
当日のランチをそのお店で食べることに決めた。
さて、その日は平日の木曜日。
西神中央は西区の官庁街という側面があり、また一般企業のオフィスもある。昼休みの12-13時は混むかもしれない。そこで11時半ごろの入店を目指して自宅を出発。
地下鉄に乗って、久々にやってきた西神中央駅。そこからすぐそこの、プレンティの飲食店棟「専門店 二番館」を目指す。
その1階に、今回目的のカレー店「インド料理 シャンカル 西神中央」を発見。
リニューアルされたショッピングモールに似つかわしいスッキリした外観。インネパ系にありがちな「アジアン」「エスニック」的な雰囲気は、ない。
ドアを開けて中に入っても、そのスタイリッシュな雰囲気は変わらず。おしゃれなレストランといった感じだ。
ランチにはやや早い時間ながら、既にカウンター席、テーブル席もそれなりに埋まっている。さすが西区中心街の集客力だ。
さて、案内されたカウンター席に座り、メニューを見る。
一番お安いのが「ランチセット」か。カレー1種類とナン、そして副菜といった内容。
しかし、インネパ系で食べる場合、カレーが一つだけでは、少々さみしい。そこで、カレー2種付のセットにした。
カレーは「本日のカレー(きのことチキン)」と「ベジタブルカレー」を注文した。税込1210円。
待つことしばし。
まずはサラダとスープとドリンク(ラッシー)がやってきた。
しかし、手を付けずに、カレーの到着まで待つ。
ほどなく、カレー2種類とナンの到着。
これぞインネパ、銀のお盆をゆうゆうはみ出して鎮座するでっかいナン。表面にツヤツヤと浮いた油、そしてナンの上置かれたパパドが食欲をそそる。
まずは、きのことチキンのカレーから。ふんわりとナンをちぎって、カレーにひたして食べる。
おお、あっさり、マイルド。辛さも控えめ。
食べ始めた時に、ホールスタッフの方から「辛いのがお好きならどうぞ」と卓上の辛味スパイスを進められた。
そういえば注文時、インネパ系によくある辛さの選択は求められなかった。辛味スパイスで自分好みにどうぞ、というスタイルのようだ。
次いでベジタブルカレーをば。インゲン、ニンジン、ジャガイモと、具がたっぷり。特にジャガイモはホクホクしてうまい。
やはりこちらもマイルドな口あたり。
濃厚、コク推しの一般的なインネパ系とやや異なる。お店の雰囲気同様、洗練された味わいがお店の特徴のようだ。
これはこれで、素材の味わい・歯ごたえがダイレクトに味わえて、おいしい。ついつい、ナンを介さず、カレーをスプーンですくって食べてしまう。
すると、あれだけ豊富であったナンが少々足りなくなってきた。
途中、辛味スパイスも追加して味変。カレーの風味を強化して凌ぐ。
途中、香辛料の効いたチキンスープ、謎ドレのかかったサラダをはさみつつ、一気呵成に食べ終えた。
西神中央唯一の本格カレー専門店。貴重なお店ゆえ、西神中央でカレーが食べたくなったら、こちらのお店を利用しよう。
ちなみに、こちらのシャンカルは、本店が三宮にある。今のところ、その唯一の支店になるのかな?