前回記事に書いた通り、三河安城~蒲郡ライドでは、普段使いしている折り畳み自転車を、初めて遠方に持ちだした。
▼ 旅先でのアサヒサイクル グラマラス206。ちなみに、フロントバッグのように取り付けているのは輪行袋。
いわゆるママチャリメーカーの製品なのだが、重量は11㎏台と上出来。フロントギアは48Tと大き目、さらにはシマノの変速機を備え、意外と良く走る。
これまでも、近場では30km程度のライドなら、何度もグラマラスで走ったことがある。
それで、今回旅行で走行予定の40~50km程度の距離なら、かさばるロードバイクではなく、この折り畳み小径車が最適と判断した次第。
そして実際に走ってみると、この選択で良かった面もあり、逆に車種の限界を感じたりもした。
良かった点といえば、まず、輪行にまつわる作業が簡単ということ。折り畳み自転車なのでこれは当たり前。
さらには、市街を走る場合、状況次第で迷わず自歩道に乗れるのもメリットだ。
旅先の、初めて走る道だもん、道路事情などわからない。車道走行がむつかしいシチュエーションに出くわすことも多い。そんなときに迷わず自歩道ゆるゆる走行に移行できるのがいい。
ロードの細タイヤが苦手な「歩道のガッタン」も、ママチャリ系統の太めタイヤなら安心して乗り越えられる。
その一方で、デメリットもあった。
当然ながら、ロードに比べてスピードが出ない。
旅先ライドの場合、午後に入り、時間が経過するにつれ、早くゴールに到達したいという気持ちがだんだん強くなる(夕闇迫る中、見知らぬ道を走るのは避けたいもんね)。
そんなとき、思うように距離を稼げないと、だんだん焦る。
また、別の欠点として、アップライトな体勢で乗れるので、ラクかと思っていたら、意外とそうでもないことが判明。
30kmを過ぎるまでは苦もなく乗れたが、それ以降は尻に軽い痛みが出てきた。尻パッド付きのサイクリングショーツを履いているというのにだ。
ロードだとパッド無しで100km普通に走れたのに、この差は何なのだろう。
アップライトの場合、起きた上体(頭と胴体)の重量が垂直方向にかかる。その結果、サドルに支えられた尻に集中して、上から継続的に圧がかかってしまう・・ということだろうか。
というわけで、自転車旅でグラマラスを持ちだすとしたら、一日の走行距離30km目安だな。
市街地をゆるゆる、短めのルート。
まあ、そんな自転車旅も悪くないか。
ロードに近い走行性能を持つ、折り畳み小径車があれば、それが最適解なんだろうけど・・