急激な気温変化、さらには花粉飛散が本格化する春初頭。
アレルギー持ちの私が最も苦手とする時期だ。外出がおっくうになる。
とはいえ、て自宅に閉じこもっているのも、これはこれで体に悪い。
そこで、せめて近場を自転車で走ることにした。
ちょっとした買い物ついでに、三宮方面にロードバイクで行ってみるか・・そう思い立った。
三宮までならさして距離はなく、海側の平坦な幹線道を走るだけでは、たいした運動にならない。そこで、多少アップダウンのある山麓線づたいで往復することにした。
まず板宿の町に出てから、山麓線に乗る。すぐに登りが始まる。
坂を登っていると、ほどなくバスに追い抜かれた。
そうそう、山麓線はじめ、神戸の山側の主要道はバスが多い。
神戸は瀬戸内海と六甲山系に挟まれた、細長く狭い町。平地が少ないため、古くから、山の中腹あたりまで宅地開発されている。
神戸の鉄道は海岸沿いエリアに集中しているため、山側は住民の足として、バス路線が発達。
自転車で走っていると、バスと多く遭遇するわけだ。
さて、バスに抜かれたとはいえ、バスはちょっと走っては停留所でとまる。
そのため、バスを追い抜く機会が生じる。
とはいえ、バスはでかい。
追い抜くには注意を要する。
バスは停留所にとまる際、歩道側にピタッと寄る。そして発進する際は歩道から離脱する形で右方向ぐいっとハンドルを切りつつ進行する。
こちらが追い抜いている最中に、バスが発進したら、車体の側面に押しやられてしまいそうだ。それは怖い。
乗降客の途切れ具合、そしてバス後方のウインカーを確認し、まだ出発しないと判断したらスバヤク一気に追い抜くことにしている。
ただ、追い抜いていると、後方から来た車が、バスと自転車(私)ごとギュンと追い抜いていく場合もある。
車はなるべく対向車線に出たくないからであろう、私のすぐそばを通り抜けていくこともしばしば。このあたりもキケンを感じる。
万一、追い抜いている最中にバスが発進し、その時に後方からの追い越し車が来たら、こちらはサンドイッチにされてしまいそう。
バス追い抜きの際、後方車確認も必須だ。
そして、一度バスを無事に追い抜いたからと言って油断はできない。
下りでない限り、すぐに抜き返されてしまう。
結果、バスとは抜きつ、抜かれつ。妙なバトル(?)になってしまう。
バスの危険、げに侮るべからず。