「あれ、こんなところにカレー店あったっけ」
ロードバイクで西元町のあたりを通過している時に「欧風カレー」と大きく書かれた看板を見かけた私は、すぐさまハンドサインを出し、路肩に停車。
とりあえずお店の前の歩道に移り、全容をしげしげと眺める。
看板の下には、お店のシンボル的に、織物風の暖簾が掛けられている。
印象的なビジュアル故、これまで見逃していたとは考えづらい。最近できたお店であろうか。
お昼にはやや早めの時間だが、営業しているようだ。
これは素通りするわけにはいくまい。
歩道街灯にロードを地球ロックし、色鮮やかな暖簾をくぐる。
お店の中はL字型のカウンターのみ。席数は10ほどだろうか。
奥のほうの席につき、筆頭メニューの「元町欧風カレー」を注文する。
すると、なぜか最初「玉ねぎ大丈夫ですか?」と聞かれる。
ねぎ系は大好物だ。問題ない旨答えると、まず、玉ねぎのピクルスが小鉢で供された。
そして、ほどなくカレーのお出まし。
照りてりと深く輝く褐色のルー。その中には、これ見よがしにお肉がゴロリンと転がる。
その一皿のたたずまいを見て、即座に思った。
これ、かなりウマいのではないか?
期待しつつ、まず、ごはんとルーだけで一口。
ほむっ!?
こ、これは・・・控え目に言って、めっちゃウマい!
辛味はほとんど感じない。
しかし、デミグラス寄りの濃厚なうまみが口いっぱいに広がる。
まさに洋食としてのカレー。
テーブル上には辛味スパイスも置かれているが、そちらに手を伸ばす気にならない。味変を捨ててでも、今はこのウマさを取りたい。
そして、いかにもしっかり煮込まれた風の肉にスプーンを突き立てる。
ほろほろと崩れていくやわらかさがうれしい。
食べてみると、当然のようにおいしい。
味のしみこんだやわらかい赤身、そしてプリプリとろける脂身。
最後はピクルスもお皿に投下し、甘味と、たおやかな酸味が織り成す濃厚な美味を堪能。
ものすごく印象的な一皿。
逸品と表現するにふさわしい。
以前このブログのカレー記事で、塚口の有名店「アングル」のカントリーカレーこそが「マイフェイバリットNo1」と書いたことがあったが、それとタメを張れるほどのウマさであった。
元町~神戸駅のあたりはもとよりカレー激戦区ではあるが、そこに突如現れた新星。
自宅からさほど遠くない場所に、これほどレベルの高いカレー店が出現したことに、マジ感謝。
で調べたところ、今年に入ってからできたお店とのこと。
地元情報メディアでも取り上げられ、人気爆上昇中らしい。
▼ その地元メディア KissPressの記事がこちら。