まったり巡行

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【まったり自転車】未知の大阪 プチ自転車旅行 後編 ~ 気になる町々 スバヤク歴訪 <乗り日:2023年6月25日(日)> 【ゆるゆる旅行】

大阪のホテルで一泊。朝を迎え、さて、今日もシェア自転車に乗ろう。

 

せっかくの機会なので、大阪府内のなじみのないエリアを走ってみようと思い立つ。

 

名前は知っているが、訪問したことはない町。そんな町々を自転車でつなぐように走ってみよう。

 

 

 

 

ホテルの最寄り駅は、地下鉄の谷町四丁目。まず、そこから地下鉄谷町線に乗って、南側の終点、八尾南に出た。

 

ハローサイクリング(以下 ハロサイ)のスマホアプリによれば、八尾南から少し歩いたところにステーションがある模様。

 

テクテク歩いて、八尾市の出張所と思しき施設に到着。その駐輪場内に、ハロサイステーション発見。昨日に引き続き、電動アシスト自転車をゲット。

 

ハロサイの自転車は、操作端末がハンドルに固定されているのが一般的だが、後輪の固定錠そのものが操作端末になっている新型タイプを見つけた。そいつを借りることに。

 

施設横の小坂を登ると、そこは大和川の土手で、なんとサイクリングロードになっているではないか。

 

気持ちよさそうに走るロード乗り多数。地元の定番コースになっている様子。

 

自宅近場にはこういう河川沿いサイクリングロードがないので、ちょっとうらやましい。

 

すこしサイクリングロードを走ったのちに、大和川を渡る。そして、目指すは藤井寺の町。

 

その町の名は、かつて存在した「近鉄バファローズ」の本拠地、藤井寺球場として、子供のころから知っている。しかし、実際に訪れるのは初めてだ。

 

古くからの住宅が密集する細い路地をゆるゆる安全運転で徐行。ほどなく近鉄藤井寺駅のあたりに出た。駅前に商店街はあるものの、繁華街という雰囲気ではなく、もろ住宅地だ。

 

藤井寺球場って、こんな住宅地にあったのか。へぇ~。今の目線から見ると、不思議なロケーションだ。

 

藤井寺球場は既になく、跡地を示す記念碑がその名残を伝えるのみ。
荒々しい「いてまえ猛牛打線」で知られたバファローズだが、かわいらしい銅像だ。

 

 


さて、次に向かうのは大阪狭山市

 

かつて私は埼玉県の狭山市に住んでいたことがあるが、その時から大阪狭山市のことは気になっていた。

 

シンプルな狭山市の名称を埼玉に譲り? 頭に「大阪」を付けている大阪狭山市

 

似たような存在として「郡山」vs「大和郡山」があるが、冠無しの郡山市は東北の中核都市であり、相手が悪い。

 

しかし、埼玉の狭山市は、ぶっちゃけそれほどの強敵とは思えない。なのに、なぜか一歩下がった感のある大阪狭山市

 

元埼玉狭山市民として、どうにも気にかかる。一度は見ておきたい町だ。

 

藤井寺から大阪狭山市までの道程は、せいぜい13㎞程度。しかし、その間は昔ながらの住宅がぎっしり密集、地図上では主要道路として太目に記載されいているルートも、実際に目にすると、細い道に過ぎなかったりする。

 

道路は入り組み、迷路のよう。方向感覚を破壊する複雑な交差路が連続して現れる。スマホのGoogleMapだけが頼りだ。

 

ちょくちょく立ち止まり、迷いつつも宅地エリアを無事通過。郊外の田園地帯を経て、南海電鉄沿線の大阪狭山市駅付近に到着。

 

町なみは藤井寺エリアとは打って変わり、すっきりシンプル。都心から距離をおき、再開発された郊外の小ぶりな町といった風情。ロケーション的にも埼玉の狭山市と似ている。そのせいか、心なしか町の風景も、埼玉の狭山市に似ている気が・・

 

さて、大阪狭山市には、町はずれに「狭山池」という景勝地があるらしい。せっかくなので寄ってみる。


でっかいため池で、日本最古のダム式ため池ともいわているそうな。最古といっても、半端な歴史ではない。なにせ、古事記日本書紀にも、その名が登場するという。

 

へえ~、そんな由緒あるランドマークがあるとはね~。

 

ならばその歴史の深みを鑑み、こちらを狭山市にして、埼玉のほうを「埼玉狭山市」にしていいんじゃないか・・

 

そんな、埒もないことを考えつつ、大阪狭山市を後にする。

 

狭山池のまわりは周回遊歩道になっており、ウォーキング、ジョギングの人多数。
一休みしているローディも。地元のアクティビティスポットなのかな。

 

 


次に向かうのは、光明池という町。

 

正直、今日までその町の名は、知らなかった。

 

ただ、ハロサイのカバーエリアの南端が泉北高速鉄道沿線の光明池駅近辺なので、そこまで走ってみようと思った次第。

 

ハロサイがわざわざステーションを設けているということは、そのあたりの中心的な町と思われる。また、堺市の南端の町でもあるようだ。そういう意味では、ちょっと気になる。

 

大阪狭山からのルートは、幹線道続きなので、わかりやすい。

 

しかも、堺市に入ってからはドでかいニュータウンが広がり、町なみスッキリ。道も広く、走りやすくなる。自転車レーンも現れた。

 

交通量も多くなく、ロードバイクでのフィットネスライドにはとても良さそうな環境だ。

 

いや~、走りやすい。適度なアップダウンもあるし、ロードで走りたい。

 

この時点で正午過ぎ。気温も上がり、のどが渇く。しかしニュータウンの町なみにおいて、コンビニはおろか、自販機さえも、その姿を見るに容易ではない。

 

ダラ丘の連続アップダウンをこなす。フウフウ。電動アシスト付き自転車とはいえ、結構しんどい、のど渇く~ と思ったところで、自販機発見。やれうれしや。スポドリゲット。

 

目の前に再びダラ坂が現れた。おそらくこいつを登れば、光明地エリアに達する。

 

最後の関門、あの長そうなダラ坂を越えれば、ゴール近し。もうひと踏ん張り。

 

ひと丘越して、坂を下り、光明池の駅前到着。

 

駅前には大規模商業施設、その周りは巨大な集合住宅、典型的な大規模団地系ニュータウンだ。

 

堺市の南部は、広大なニュータウンエリアだったのか。この規模感、まるで東京の多摩地方のようだ。

 

これまで漠然と抱いていた堺市のイメージが、今回の自転車旅行で一変した。

 

ちょい昭和な風情を残す大型商業ビルが連なり、ショッピングセンターを形成している。
巨大な集合住宅がそのまわりを取り囲む。ザ・ニュータウン

 

 


それにしても、「大阪」って、思いのほかでかい。

 

そして、いろいろな町がある。

 

大阪市とその近辺だけを知って、大阪全体を理解した気分になっちゃいかんな。

 

未だ見ぬ大阪の町を、また自転車で走ってみたい・・今回のプチ自転車旅を終えて、そう感じた。

 

さて、腹も減ったし、カレーでも食べて、帰るか。

 

(未知の大阪 プチ自転車旅行 了)