東大阪の倉庫で、棚卸を終えた土曜日。時刻は15時近く。
前日に引き続き、この日も宿泊系株主優待券消化のため、大阪中心街にホテルを予約済。
チェックイン時刻まで時間があるので、シェア自転車で大阪をブラブラと走ってみるか。
シェア自転車「ハローサイクリング」(以下 ハロサイ)のスマホアプリで調べたところ、現場近くの「東大阪市緩衝緑地公園」の北側に自転車ステーションがあることが判明。
以前は放出がハロサイステーションの東端であったが、知らぬ間にカバーエリアをずいぶん拡大している。
これ幸いと、その最寄りのステーションに向かう。
さて、ステーションに到着し、まず自転車を検分。いずれも電動アシスト付きのママチャリ型だ。新しい自転車が多い。比較的最近オープンしたステーションなのかな。
最も状態良さげな自転車を選択。今回のプチ自転車旅のために購入した、折りたたみ式ヘルメットを被って、ライドに出発。
(折りたたみヘルメットのアイテムレビューは、折を見て記事にまとめる予定。)
さて、走るルートは何も決めていない。
目の前の公園内に遊歩道があったので、いざなわれるように最徐行でそちらに向かう。
公園と遊歩道は、道路に寸断されながらも、北から南へ、長々と続く。なんだかえらく細長い公園だな。鉄道路線跡かなにかだろうか?
ようやく公園を抜けて、そのまま南進。すると、東西方向へ走る太い幹線道にぶつかった。
さて、どっちに進むか。
ふと東方面を見ると、生駒山系ふもとの山肌に沿って、町が広がっているのが見えた。
山沿い斜面の町って、見ていて惹かれるものがある。
あのへんの町って、どんな風情なのだろう。気になったので、そちらに向かう。
東大阪のランドマーク、花園ラグビー場の前を横切り、幹線道を進む。ほどなく山のふもとに到達。
そこからの先の道は当然、坂になる。
そこそこ斜度あるな。でも、電動アシストのおかけでぐいぐい登れる。
周囲は歴史を感じさせる住宅街が続き、道はどんどん細くなる。
どこかに景色の良いスポット公園でもあれば、そこで一休みして、写真を撮って引き返すか・・そんなことを考えながらペダルを踏む。しかし、登れど住宅が続くばかり。
鉄道の高架路線をくぐったところで、小休止。スマホを取り出し、GoogleMapでここから先の道事情をチェック。
目の前の細坂を地図で追っていくと・・・なんとそこには 暗峠 の文字が。
うえっ!?
爆裂斜度で雷名轟く、あの暗峠(くらがりとうげ)って、この坂の先にあるのか。
私ごときが、軽い気持ちで近づいて良い場所ではない(しかも電アシのママチャリでw)。
恐れをなして、踵、もとい車輪を返す。
その後は生駒の山肌に沿って、山麓の町を気ままに、ゆるゆる走る。
私の地元神戸にも山肌の町は多いが、昭和後期に作られた新興住宅街が多い。それに対して、ここ生駒山麓の町は歴史ありげなお寺や、年季の入った商店も見られ、古くからこの地に根付く宅地であることがわかる。
こういう町の雰囲気って、実際に訪れないとわからない。
その後も一息つける場所には出会えず。適当な坂を登ったところで、大阪の街をしばし一望。写真を撮って引き返す。
その後は大阪の町中を通って、大阪城近くのステーションに自転車を返却。
この日は年一回の仕事も無事終えたし、その後もプチヒルクライム?含みのライドもできたし。なかなか充実した気分で投宿。
夜、宿の近くに見つけた「餃子とレモンサワーの店」で食べた晩飯、そして酒のうまかったこと!
(後編につづく)