まったり巡行

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【まったり自転車】突発的自転車旅 浜名湖 → 豊橋 後編 ~ 穴場道! 出色のオレンジロード、そして本坂峠越え <乗り日:2023年11月4日(土)>

旅行二日目。

 

輪行形態でホテルの部屋に持ち込んだ自転車を、チェックアウト後、ふたたび組立て。8時半ごろ出発。

 

宿を後にする。駅からも、浜名湖からも離れた、賑わいのない場所。
不思議なロケーションのホテルであった。

 

それにしても、朝から暑い。本当に11月かよ。

 

一応夏用の長袖ジャージも持ってきていたのは、正解であった。昨日は昼飯休憩時に、たまらず春秋用から夏用に変えたが、今日は最初から夏用で走ろう。

 

足慣らしで、近辺を適当にぐるっと走ったのち、「オレンジロード」なる名称の道路を目指した。

 

観光道路ぽい名称だが、浜名湖一周=ハマイチの公式パンフでは触れられていない。ちょっと謎めいた道だ。

 

地図で見ると、浜名湖の西側を、グネグネしながら伸びている。その形状からして、山肌沿いの道路ではなかろうか。高台を走るなら、眺めはいいに違いない。

 

さらに、昨日のハマイチ走行において、ルートを見失い、パスしてしまった浜名湖北西の三ケ日(みっかび)の町へと続いている。加えて、三ケ日に出れば、県境を越えて豊橋方面に抜ける国道362号へアクセスできる。

 

なにかと好都合なオレンジロード。足慣らし後に、その突端にとりついた。最初は普通の道であったが、進むうちに、風景は山間のものになっていった。

 

山に向かって伸びていくオレンジロード。なんだか期待できそうな雰囲気だ。

 

道の両側には、ミカン畑がちらほら現れる。なるほど、道路名の由来がわかった。

 

山の中に入るにつれ、交通量はぐんぐん減っていく。とても走りやすい(※途中、ダンプが出入りする砂置き場があるので、その付近だけ要注意)。

 

しっかりとアップダウンがあるのもうれしい。昨日のハマイチは、平坦中心だったので、少々物足らなさを感じないでもなかった。やっぱりライドには起伏が必要だ。

 

低山の中腹を行くワインディングロード。雄大な山の景色も望める。

 

高台からは、遠くに浜名湖が見える。
湖をすぐ横に見ながら走るハマイチとは、風景も一味異なる。

 

山肌にはミカン畑がひろがり、収穫の真っ最中。

 

幾つかアップダウンをこなしているうちに、オレンジロードの終点、三ケ日の町付近に到達。いや~、オレンジロード、めっちゃいい道、走って正解であった。

 

ただ、その割にはローディは、すれ違った一人しか見かけなかった。まさに穴場道と言えよう。

 

 

 

さて、湖畔の三ケ日の街で、コンビニ小休止。トイレを済まし、スポドリをボトルに充填、スイーツでエネルギーも補給。いざ、ここから県境の峠越えだ。

 

三ケ日から西へと延びる国道362号に乗り、山を目指す。しばらくは平たん路を無難に進む。そして道は坂になる。

 

さほど勾配のある坂ではないが、昨日のハマイチ、そして今朝からのオレンジロードでのアップダウンで疲労がたまったのか、足が回らない。

 

平たん路では、自分の後ろにぴったりと付いてきた地元ローディがいたが、登りに入ってほどなく、シュカッと私を追い抜いて行った。「こいつ、登り遅ェ~~」って思ったんだろうなw。まあいい、マイペースで登る。

 

これから向かう静岡と愛知の県境、本坂(ほんざか)峠は、標高380mらしい。神戸でいえば、おおむね岩谷峠クラスだな。

 

本坂峠はネット上の情報では「眺望がない」との評判がみられるが、登る過程では良い景色も見られる。

 

しばらく登ると、唐突にトンネルが現れた。しかし、このトンネルは無視して、上方に続く道へと向かう。

 

目の前の「本坂トンネル」を抜ければ一気に愛知側に抜けられるが、それではヒルクライムにならない。矢印方向、山中へと進む枝道を選択。

 

さて、本坂峠クライム、急坂はまるでなく、一定勾配のユルい坂が、くねくね延々続いていく感じ。

 

確かに眺望はないが、それゆえ車も全く来ない。ひっそり静まり返った林の中を、しずしずと、おちついてペダルを踏む。これはこれで、悪くない。

ひたすらユル坂を登り、ようやくピークに到達。すると、短いトンネルが現れた。

 

旧本坂トンネルというらしい。うっそうと茂る樹木に囲まれた、年季の入ったトンネル。ちょっと怖いぞ。

 

古いトンネルなので、内部に明かりがない。濃い色のサングラスを付けているので、トンネルに入ると、出口の光以外は、あたり一面真っ暗に。焦る。まあ、ライトをつければいいんだが。

 

LEDライトの実力を思い知りつつ、トンネルを抜ける。あとはグネグネ道を下るだけ。

 

勾配がおだやか且つ一定なので、終始落ち着いたヒルクライムであった。車も来ないが、ロード乗りもすれ違った1人しか見なかった。オレンジロードに続き、本坂峠クライムも穴場感のあるルートであった。

 

 

 

本坂峠越えの後は、道なりに西に進み、まず豊川の町に出た。有名な豊川稲荷を訪問。

 

ただ、神社周辺は人出が多く、道も狭いので、自転車で訪れるのは不向きなスポットだな。正面の門だけ見て、早々に退散。

 

豊川稲荷。門前にはみやげもの屋が立ち並び、観光地らしい賑わいを見せていた。

 

豊川の街を後にして、ゴールと定めた豊橋を目指す。

 

途中、バイクラックのあるコンビニ発見、ピットインして小休止。旅の終わりも近い。

 

豊川~豊橋周辺は交通量が多い。道路と段差のない「平坦自歩道」が整備されているので、主に自歩道徐行でのんびり進む。

 

時刻は正午過ぎ、さすがにハラも減った。豊橋についたら、地元店のカレーを食べて、今回の旅を締めくくろう。昼飯を目指し、ゆるゆるペダルを踏む。

 

豊川をわたる豊橋。隣り合う二つの町の名前の由来だろうか。

橋を渡って、豊橋の中心街に入る。

 

その後、ユニークなカレー専門店を訪問(レポは後日)。腹を満たしてから、豊橋駅へと向かう。

豊橋駅で再び復路の中に収まった自転車。

 

季節外れの暑気の中、二日間、たっぷり走れた。

 

やっぱり自転車旅は、いいもんだ。