今年のゴールデンウィーク連休は、平日をはさんで、前半・後半の二分割といった感じ。
さて、その前半、玉津方面での用事ついでに、ポタることにした。
ポタ相棒の自転車は、もちろん先日購入したカラクルだ。
輪行でJR明石駅に向かい、輪行解除して玉津に向かう。同地で1時間ほどの用事をこなし、さて、いよいよライドスタート。
ひとまず国道175号に出て、そこから北上。三木方面を目指す。
明石・玉津のあたりは今でもよく訪れるが、175号をもう少しさかのぼった西神中央付近は、最近では訪れることも減った。
かつて西神中央に実家があった時分には良く訪れたものだが・・。ほんの数年前までなじみの場所。既にちょっと懐かしく感じる。十年ならぬ、「数年一昔」って感じだな。
さらに北上したところで175号から逸れ、神戸電鉄(神鉄)沿線の志染方面へと向かう。
さきほど西神中央に実家があったと書いたが、それ以前は、神鉄沿線の緑ヶ丘駅付近に実家があった。ゆえに個人的には、神鉄沿線=子供のころの記憶。
田舎道をたどって、神鉄志染駅到着。志染と緑ヶ丘は地続き(?)の隣町で、かつてはなじみがあった。志染駅が神鉄の主要駅であることは今昔変わりはないが、駅前の活気は昔に比べて各段に薄れている。高度経済成長期の頃に作られた「新興住宅地」の多くが、今はこんな感じだ。時代の流れとはいえ、一抹の寂しさを感じる。
寂しくなると、ハラが減る。志染の町中でインネパ系のカレーにありつき、モリモリ食べて、気力とエネルギーを充填。再びライドに戻る。
今回は、志染の町でも、あまり訪れたことのない市街の奥の方から、緑ヶ丘の町に向かって走るつもり。
住宅地の中にもポツポツとお店があるのがいい感じ。西神中央などの、比較的新しいニュータウンでは、宅地エリアには、キッパリ住宅しかなく、町の風景は画一的・人造的。志染のような、お店が点在する町なみのほうが、生活感からくる温かみ、彩りが加わり、景色として面白みがある。
住宅地の小丘を超えると、さらに向こうの丘にも住宅地が広がっている。
へえ、志染~緑ヶ丘って、こんなに大規模な住宅地だったんだ。ちょっとした驚き。かつてすぐ近くに住みながら、そんなことに気づくこともなかった。
さらに車輪を進めると、見知った緑ヶ丘の街角に出た。
ふと前を見ると、おお、なんとトーホーストアが営業しているぞ。
神戸近辺に展開する老舗スーパー「トーホーストア」は、2025年1月までに全店閉業する旨報道がなされれている。自宅付近のお店をはじめ、ライド中に見かけるトーホーストアはどれも既に閉店済みだ。つい先ほども、志染駅前の店舗が閉鎖されているのを見たばかり。
しかし、この緑ヶ丘店は、現時点ではまだ営業中。これはトーホーストアで買い物できる最後のチャンスかも。思わず立ち寄り、水のペットボトルと補給食になりそうなお菓子をいくつか購入。
その後は、緑ヶ丘の街をぐるりと一周。
町なみは整備され、ところどころにスポーツ公園やポケットパークがあり、緑も多く、いい町だな~。かつて付近に住んでいたころは、当たり前すぎて、そんな感想を持つこともなかったのだが。
ただ、かつての町の中心であった商店街はシャッターが以前にもまして目立ち、駅前の活気も薄く、やはり寂しさを感じる面もあるのだが。
緑ヶ丘の全盛期の頃は神鉄沿線において、鈴蘭台から西では随一の町だったんだけどな・・。時代の移り変わりに、しみじみ。
やっぱり神戸市営地下鉄の、西区への延伸が影響大きかったといえるだろう。西区の中心として開発された大規模ニュータウン、西神中央や西神南にすべて持っていかれた感がある。
ま、そのタイミングで実家も西神中央に移っちゃったんだけどね・・
そんな思い出に浸りつつ、カラクルのクランクを回す。
押部谷の田園地帯を経過し、地下鉄の西神南駅に到着。駅前のホームセンター「カインズ」のフードコートにて一休み。ちょっとした買い物をしてから、そのまま地下鉄で帰途に就いた。
神戸都心へ一本で行ける地下鉄は、やっぱり便利だよな~。神鉄にくらべて、駅前の活気もあるし。
ただ、歳を食った今の目線で見ると、都市部から距離をとった、緑ヶ丘の落ち着いた雰囲気も捨てがたいものがあるんだけどね。しみじみ。