特段の用事がない・・はずであった3連休。
その中日にでも、ロードバイクで長めの距離を走ってみようかな、と考えていた。
しかし、初日に思わぬ急用が発生。それでドタバタ一日潰れてしまった。トホホ。
出鼻をくじかれ、テンションはダダ下がり、二日目のライドは近場で済ませることにした。
とはいえ、このところロードに乗るといえば、近所の定番周回コースをぐるぐる走る、運動不足解消ライドばかり。馴染みのない場所を自転車で走ってみたいという気持ちがぬぐえない。そこで、近隣で未走の道を探すことにした。
それにしても、ロードに乗り続けて5年余り。自宅付近で未走の道など残っているものか・・と思いつつ、地図を眺めているうちに、気が付いた。
未走の道、あるじゃないか。
それは神戸電鉄(神鉄)長田駅付近から、丘の上のホームセンター「カインズひよどり台店」のちょい北へと伸びる、「夢野白川線」。名前の字ズラが、やたらと美しい道路だ。
ずいぶん昔(ロードに乗り始めて間もない頃)、カインズを訪れた際、ついでに夢野白川線を走ろうと試みたことがある。しかし果たせなかった。
その時は、カインズの丘から夢野白川線に向かったものの、入口からの流れが複雑で、どこを間違えたものか、自転車進入禁止の道路に入り込んでしまった。
幸い、少し進んだところで、道路整備のスタッフの方に呼び止められ、わざわざ軽トラで自転車ごと道路の入り口まで送ってもらい大事には至らなかった。苦い思い出だ。
その経験から、夢野白川線は一歩間違うと危ない・・という思いが残り、今に至るまで自転車で走ったことはない。
ただ、車では走ったことはある。途中、眺望抜群の陸橋があることも知っている。
あの橋を自転車で走ろう、そう思い立った。
とはいえ、以前と同じ失敗は許されない。そこで、事前にGoogleのストリートビューで下調べを行った。
そして、以前とは逆方向、つまり神鉄長田から、カインズの丘へと登る方向で走れば、ルート間違いは起こらないと確信できた。
そうと決まれば、後は走るのみ。3連休二日目の朝、ロードを持ち出し、いざ出発。
神鉄長田駅まで走り、その先にあるT字型交差点から北に折れる。ここからが、夢野白川線だ。
カインズの丘へと伸びる道なので、当然登りだ。慣れない道なのでゆっくり進む。
すると、ほどなくトンネルが現れた。
トンネルを前にすると、少し緊張する。
結構長いトンネルだが、歩道はなし。路肩のコンクリと、その横に路側帯が続くのみ。ただ、その路側帯はそこそこの幅があるので、自転車で走るにさほど問題はなさそう。そのまま進む。
当初路側帯部分を走っていたが、大型車が通ると、車体との距離が近く、少々怖さを感じる。そこで路側帯からさらに横のコンクリゾーンを徐行することにした。
コンクリゾーンでは一定間隔でグレーチングが現れ、そのたびにわずかな段差がありカックンとくる。ハンドルを取られないよう、慎重に進む。
そして、ようやくトンネルをクリアしたと思ったら、出口で路側帯がいきなり狭まり、さらに路側帯の内部にガードポールが建ち並ぶ。狭い路側帯内に、なんでポールを設置するかなあ・・。
さて、さらに車輪を進めると、件の陸橋が見えてきた。入口付近に「丸山大橋 175m」の表示あり。
橋に歩道はなく、路側帯があるのみ。そのまま路側帯内を直進。高さ十分な転落防止柵があるので、自転車でも安心して走れる。
路側帯は自転車1台分の幅といったところ。本当はゆっくり橋上からの景色を楽しみたいところだが、停止して路肩をふさぐわけにもいかない。横目でチラチラ眺望を眺めつつ、橋を渡り切る。
カインズの丘が近づくにつれて、道路は太く整備されたものになっていく。
そして、今回走る未送ルートのゴールが見えた。もうすこし進めば、いつもカインズに行く際に登る「ひよ台坂」と交差する。
ひよ台坂に出たところで、数年越しの夢野白川線リベンジライド、完結。
なお、夢野白川線はひよ台坂から、白川峠方面へと伸びているが、そちらは既に走ったことがある。カインズで買い物をしたいこともあり、今回の未送路調査はこれで一区切り。
ただ、走った距離が短いので、物足りない感がある。
そこで、一旦カインズを通り過ぎて、ひよ台坂を下る。途中、丸山の市街地へと折れて、そのあたりの馴染みのない市街を適当に走ったのちに、夢野白川線の途中に出て、先ほどこなした道を再送した。
ふたたび「ゴール」に戻ってきた後、今度はカインズに立ち寄り、フードコートで一休み。買い物して、帰ってきた
普段のカインズ買い物ライドとは一味違ったコースを走れて、満足。