しばらく前のこと。
スマホでニュースサイトを見ていると、ローカルニュースで、「三木のナイアガラ」の異名を持つ「黒滝」なる景勝地が、美しい写真とともに紹介されていた。
「ほほう、三木にそんな美麗な滝があるとは知らなんだ」「次、自転車で三木の町を訪れる際に寄ってみっか」
そう思ってGoogleMapで所在地を検索したところ、あにはからんや、三木の中心街とは見当違いの方向、遠く遠く離れた奥地、ほぼ三田市といえる場所にピンが立った。
神戸市北区の、さらに先。思ったより、ずいぶん遠いな。
とはいえ、ロードバイクなら十分一日で往復できる距離だ。
行く手に立ちはだかる山地を越えていかねばならないが・・
自宅を朝出たとして、黒滝に到着するのは昼前になるだろう。田舎のようだが、近くに昼飯を食べられる場所はあるのだろうか。そう思って黒滝近くを調べると、よさげな感じのカフェがあり、しかもそこのカレーが美味しそうなのだ。
こりゃ都合がいいぞ。黒滝の景観と、当地のカレーを堪能してこよう。
そう考えて、3連休の中日、黒滝を目指すライドに出かけた。
ライド詳細については、後日の自転車記事に譲るとして、さて、カレーのことである。
往路3時間をかけて、にわか念願(?)の黒滝を見た後、チェックしていたカフェを訪れた。
しかし、遠路はるばるやってきた私を出迎えてくれたのは、「本日臨時休業」の貼り紙であった。
あちゃー、残念。
ま・・まあ、しゃあない。
とはいえ、腹ペコなので、近くで食べるところ探さなきゃ。
そういえば、到着のちょい前に「山田錦の里」なる道の駅があったな。そこならば、食べるところがあるかもしれん。
急いでUターンし、道の駅に向かった。
そして、結局、その道の駅の中にある、温泉施設の中の、「よかたん亭」と称する軽食コーナーでカレーを食べた。

フードコートのようなセルフサービス方式。温泉施設らしく、テーブルは座敷の自由席。
適当な席につき、食べたカレーはキッパリ甘口。
ファミリー向けの施設ゆえ、子供の口にも合うようにとの配慮で有ろう。


ごはんはふっくら。「山田錦」と言えば、このあたりでは酒造用の米として有名だ。もちろん普通に食べることもできるので、このカレーのごはんも山田錦なのだろうか。
サラダのキャベツもシャキシャキ。温泉棟の横に野菜直売所があったので、おそらく地元産のキャベツなのだろう。
昨今、米価が高騰。野菜、特にキャベツが高い状況が続いているが、それを思えば、地元ブランド米(たぶん)に、地産キャベツ。考えてみれば、贅沢な組み合わせだ。
意図せず出会ったカレーであったが、こういう行き当たりばったりも、ライドの楽しみではある。