前回記事で書いた通り、この週末、折りたたみ自転車のプチ輪行で、神戸電鉄(神鉄)沿線付近のニュータウン「桜が丘」まで出向いた。
これまで訪問機会がなかった未知の町、桜が丘全体をぐるっとポタリング。
この町は低い丘陵の斜面に広がっているので、自転車で走ると自然とアップダウンをこなすことになる。
この日の最高気温は32~33℃だという。真夏の酷暑日(35℃~)ほどではないものの、やはり暑い。そして青空から照り付ける直射日光が、いやに強烈だ。
1時間以上走り回った後に、桜が丘の町を後にした。
来るときは市営地下鉄の西神中央駅から出発し、山間路を通って町の裏側より入ったが、復路は町に面している神鉄で帰ろう・・そう思い、街中の坂を下って、神鉄沿線へと出る。
前回記事で書いた通り、桜が丘のニュータウンは、なぜか最寄駅までは広がっておらず、駅方向に向かうと、ある通りを境に、風景は途端に農村地帯となる。
そのため、せっかく広大な住宅街が近くにあるのに、最寄駅周辺は昔ながらの鄙びた農村地帯風という、よくわからない状況となっている。
でもまあ、そういう土地柄の不思議を体感できるのも、ポタリングのだいご味だナ。
さて、時刻はお昼時。輪行で帰途に就く前に、どこかでランチを食べよう。
事前に調べたところ、栄駅近くの「べんてん」という喫茶店の手作りプリンがおいしいという。ならば、その喫茶店でランチをたべて、デザートに名物のプリンを賞味するか・・そう考えた。
神鉄と並走する形で走る県道22号に出て、少し進むと、「べんてん」はすぐに見つかった。
県道沿いに和食レストランがあり、その横長なの建物の端っこの方が区切られて、独立した喫茶店になっていた。

入口付近に自転車を停めて、入口に向かうと、ドアに「本日ランチなし」の張り紙があった。

あちゃ~、食事できないのかな・・。ま、いいや、とりあえず入ろう。なにせ、外は暑いし。
入店すると、「ランチは今日はやってないですけど、いいですか?」との確認に次いで、「タバコは吸われますか」と聞かれる。おお、分煙方式か。そりゃいいね。自分は吸わない旨を告げる。
お好きな席にどうぞと言われたので、窓際に設けられていた一人席テーブルに着く。
そして注文を聞かれた際に確認すると、ランチメニューはやっていないが、ピザトーストなどの軽食はOKだという。そこで、ピザトースト、手作りプリン+アイスコーヒーのセットを注文。
窓外の県道、ゆきかう車を眺めつつ、待つことしばし。
まず、コーヒーとプリンがやってきた。アイスコーヒーをチビチビ飲みつつ、ピザトーストを待つ。
それにしても、ちゃんとした喫茶店のアイスコーヒーって、うまいな~。自転車で走って喉が渇いているので、なおさらだ。
都市部にわんさか存在する、セルフ式のチェーン店カフェとは明らかに味が違う。
そしてピザトーストも到着。サラダまでついているではないか。

4つに割られた厚いトースト、食べるとサックリ。もち~っと伸びるチーズがいい。たっぷり振りかけたタバスコのスパイスが、暑い中運動した体にしみわたる~。
ピザトーストを味わいつつ平らげ、ついでお待ちかね、手作りプリンに移る。
プリンの上にたっぷり盛られたホイップクリームがゴージャス。スプーンを縦にして、クリームからプリンまで、一気にすくい取る。
濃いめの味わい。しかし濃厚というほどではなく、後味スッキリなプリン。それをホイップクリームの甘味が引き立てる。
アイスコーヒーによく合う。
最寄駅の神鉄栄駅の時刻表をスマホで確認すると、この時間、上り列車は1時間に2本だけ。輪行パッキングの時間を考慮しても、まだまだ時間はある。
残るプリンとアイスコーヒーをゆっくり、ゆっくりあじわった。
▼ 地元に根付いているお店のようで、市街から離れているのに、客足はひっきりなしであった。