用事がありJR兵庫駅近辺を訪れた際、たまたま小一時間ほどの待ち時間が生じた。
時刻は13時。
昼飯にカレーでも食べるか。
時間に余裕があるので、食事と共にアイスコーヒーでも飲んで、まったりしたい。
そう考えると、カレー専門店よりは、軽食を出す喫茶店がベストチョイスかな?
そういえば、駅近のCO-OP(コープ神戸)のビル内に喫茶店があったっけ。
もしかしたら、カレーもメニューにあるかもしれないな。とりあえず、お店に行ってみるか。
駅から徒歩1~2分で、コープ到着。1階の窓に店名「珈琲 春秋」の表示がある。
コープのビルに入り、奥の方に進むと店舗の入口があった。そこにはランチメニューの立て看板があり、「オリジナルカレー セット」の表記もある。よしよし。
カレーは3サイズから選べるようで、S:700円/M:800円/L:900円 だそうな。「温泉たまご付き」とある。
店内に入り、窓近くの席につく。なかなか重厚感のあるテーブルと椅子だ。昔のちょっと高級風な純喫茶という雰囲気。
アイスコーヒーとともに、カレーセットを注文。初見ゆえサイズ感がわからないため、サイズはまんなかの「M」で。
コープ併設、昔ながらの喫茶店、ということで「客層はおばちゃん中心だろう」と思っていたが、意外と若い客も多い。昼過ぎなのに、席も結構埋まっている。なかなかの人気じゃないか・・そんなことを考えているうちに、カレーとアイスコーヒーがすぐさま到着。
「オリジナルカレー」は、色鮮やかな野菜カレーだ。
皿は深め、ご飯がこんもり。一般的な感覚では、十二分に大盛クラスと言える。
さらに、ルーがなみなみと注がれている。想像以上のボリュームだ。
さらには、温泉たまごに加え、サラダも付いているぞ。これで800円はお得だな~。
「得した感」にひたりつつ、まずはカレーを一口。
ふむ、あっさり志向の素直な味。
たっぷりルーの中には、パプリカ、ベビーコーン、ズッキーニなど、野菜がふんだんに仕込まれている。
スパイシーさではなく、落ち着いたあじわいで勝負するカレー。それが野菜とマッチしている。
スープカレー寄りな雰囲気も感じられる一皿だ(ルーはそこまでサラサラではないが)。
カフェメシらしく、ヘルシー&オシャレ感あり。しかし量はガッツリ。
お得感に包まれつつ、完食。いやはや、満腹でござる。
さて。食後のアイスコーヒーをば。
ここでふとメニューブックを見る。「アイス珈琲」420円とある。
「瞬間冷却法で作る香り高い芸術品」なるキャッチコピーで紹介されている。ほほう、そこまで言うなら、期待できるぞ。
飲んでみると、しっかりしたコーヒーの味わい。喫茶店の「ちゃんとした」アイスコーヒーだ。
最近だと、スタバをはじめとするチェーン店カフェのアイスコーヒーに慣れてしまっているが、それらとは一線を画す正統派の一杯。
後味を引かないカレーが、コーヒーの味を引き立てた。
満足の小一時間をすごしたのち、お会計のレジへ。
PayPayで払おうとスマホを構えたところ、「800円です」と言われる。
あ、レジのお姉さん、間違えているよ。
「カレーとアイスコーヒーなんですけど」と告げる。800円+420円で、1220円でしょ?
すると、お姉さん「ええ、800円です」とのこと。
むむっ! どうやら、カレーセットにはアイスコーヒーも含まれていたようだ。
するってえと・・800円から、単純計算でアイスコーヒーの420円也を差し引くと・・
あの野菜ふんだんな大盛カレーと、サラダ、温泉たまごが・・380円!?
値段おかしい!
いい意味でおかしい。
大満足感につつまれつつ、お店を後にした。
調べたところ、「珈琲 春秋」は岡本に本店があり、西宮北口や宝塚等にも店舗が複数あるらしい。ハイソな街志向なのかな?