右膝に痛みが出て以降、膝にやさしい乗り方を考えつつ、自転車で走るようにしている。
その際に気付いたことをブログにメモしておこうという意図で始めた『膝にやさしい走り方』シリーズ。
第2回目のテーマは「慣性の法則を味方につける」。
世に「慣性の法則」と言われる物理法則がある。
動き続けている物体に力を加えなければ、そのままのスピードで動き続ける・・という物理法則だ。
むろん、これは摩擦等の力が存在ない理想条件下の話で、現実には各種の摩擦もあれば空気抵抗もある。
しかし、自転車、とりわけロードバイクは、慣性の法則をなるべく生かす造りになっている。
具体的に言えば、ホイールのハブが良く転がる(摩擦が少ない)ようにできている。さらにホイールも大きく、一旦回りだしたら、そのエネルギーをなるべく持続するように設計されている。
そのため、平坦路で、膝に無理がかからない程度に加速していくと、ある程度のスピードには達する。
こうなるとしめたもので、慣性の法則により、自転車は自然と前に進む。当然、スピードに乗れば乗るほど、フリー走行に近くなり、ペダルは軽くなる。
その状態で放っておくと、摩擦や抵抗力で段々とスピードが落ちてくるので、それを補う程度に、やんわりとペダルを軽く踏んでやればよい。
ただし、この「慣性走行」には弱点がいくつかある。
■欠点1:ストップ&ゴーに弱い
この「慣性走行」は長い平坦路こそ強みを発揮するが、信号ストップが多いと、じわじわ加速ができず、ひたすらユ~ルユル走っているだけになる。
■欠点2:坂道に弱い
これはどうしようもないね。膝に負担をかけたくないので、いまのところ、なるべく坂を避けるルートを選んで走っている。
■欠点3:カロリーをあまり使わない。
自転車に乗り始めた動機の一つが、運送不足解消、メタボの軽減だ。
しかし、この「慣性走行」だと、あまり筋力はつかわない。故にエネルギーをさして使わない。
「走った後、カロリーを大量消費した気分になって、ガシガシ食わない」という意識が必要。
とはいえ、これらの欠点も、やりようによっては、ある程度は軽減できる余地あるかもネ~、なんてこと考えながら走っている。
この「慣性走行」を追求していけば、ゆるこく漕いでいるだけなのに、いい感じでスピードを維持できる省エネ走法にたどり着くかもしれない。
とりあえず、そのあたりを目標にしよう。