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【まったり自転車】 国道175号完全走破 Part1(全3回)~ そして私は丹波で飛んだ <乗り日:2021年11月20日(土)>

瀬戸内海側の明石から、日本海側の舞鶴まで伸びる、国道175号

 

本州を貫いて、海から海をつなぐ道。

 

明石~西神戸のあたりは、子供のころからおなじみの道。

 

ロードバイクに乗り始めて以降、いつしかこの道を走り切りたいという思いを持つに至った。そしてこの週末、ついに実行に移すことにした。

 

 


さて出発当日。

 

自宅から明石までは近いのだが、未明の国道2号を走るのは危ないと考え、始発電車に乗って明石まで輪行で出向いた。

 

JR明石駅での輪行解除の際に気づいた。ボトルを忘れていることに。しまった・・。なんだか幸先悪いな。

 

気を取り直して、まず明石の海側まで出る。そこでスタート記念の写真を撮影。

 

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明石の海のあさぼらけ・・って、ライドスタートの記念なんだから、自転車入れて撮れよw(ボトル忘れの動揺から、気が回らなくなっていた)。


そして、175号起点近くのコンビニで、900ml入りのポカリを購入。このデカいペットボトルなら、ケージに安定して入る。とりあえず、ドリンク確保。

 

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寒空のもと、夜明けの175号に乗り込む。防寒用に透湿レインウェアを着てきたが、それでも肌寒い。頭部にバラクラバも装着。

 

起点からしばらくは、見知った道路。そこから先も加東市までは走ったことがあるので、心配はない。

 

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西脇市の途中までは、道路状態は非常に良い。ただし、合流・分岐に気を付ける必要あり。

 

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自転車旅ではしばしばトンネルに遭遇するが、その場合は基本的に自転車歩行者道(自歩道)を徐行。たいていの場合、車道は危険。

 

順調に加東市を通過。そして西脇市の半ばあたりで一旦コンビニ休憩を入れる。

 

気温が上がってきたので、上着を透湿レインウェアから、薄手のウインドシェルに変える。

 

このウインドシェルは蛍光イエローの目立つものだが、これが正解であった。というのも、そこから先は次第に道が細くなってきたから。

 

175号は神戸方面から、舞鶴・若狭、あるいは鳥取方面への物流の大動脈。当然大型車も頻繁に通る。道の悪いところでは、コンクリ路肩や溝蓋上の走行を強いられる。慎重に走る。

 

山間を縫う175号だが、意外なほどアップダウンは少ない。慎重走行で神経は使うが、体力の消耗は少ない。

 

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道路は川沿いに伸びており、起伏が少ない。

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沿道には、ひたすらのどかな風景が広がる。

 

しかし、同じような景色が延々と、延々と続くので、面白みに欠ける。

 

久々の市街である丹波市に入った時には、ホッとした。

 

ここまで田舎の一本道をたどってきたが、丹波市街に入り、175号は高架路となってしまった。

 

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自転車で走りにくそうな高架路に見えたので、安全を考えて避ける。
下道をたどって175号への復帰を探る。

 

郊外へと抜けるところで、ふたたび普通の道に戻った175号に合流。

 

ただ、依然として、車道は自転車で走りやすい状況ではない。路側帯は引かれているが、その内訳はコンクリ路肩がほとんど。しかもダンプトラックもしばしば通る。

 

そして、フト横をみると、立派な自転車歩行者道(自歩道)が整備されている。

 

丹波市の郊外はただっぴろく、地域全体が車社会のようで、自歩道に人影は稀だ。

 

これは自歩道を走ったほうが良くないか?

 

そもそも自転車旅行なのだし、しゃにむにゴールを目指すことも無かろう。まわりの景色を眺めつつ、マイペースで走ればええやん。

 

そう割り切って、自歩道走行主体に切り替える。

 

自歩道徐行の原則に従って、車道側を走行。とにかく歩行者がいないので、準徐行程度でいいだろう。

 

安心、安全、フフフ~ン♪  鼻歌もでる。

 

それが油断であった。

 

自歩道が途切れる小さな交差点に差し掛かった。交差点から先は路側帯が伸びている。

 

そのまま直進すればいいね・・と考えた目の前に、障害物が現れた。

 

自歩道と車道を分けるコンクリブロック(後で調べたら「歩車道境界ブロック」というらしい)が内側にカーブする形で伸びており、まっすぐ進めないようになっている。

 

うわ、これ直進できないやん!ブロックにぶつかるぅ~~

 

そして、私は飛んだ

 

アスファルトに打ち付けられた。

 

痛ってェェ~~

 

とはいえ、痛がってばかりもいられない。とりあえず、自歩道に移動し、座り込む。

 

ケガの状況を確認すると、かすり傷数点とちょっとした打撲。ただ、一か所目立った切り傷があったので、手持ちのキズテープで対処。

 

その後、しばし茫然。

 

スピードを抑えていたので、深刻な状況は至らなかったが、こんなことでケガしてしまうとはなあ・・

 

私の中で、自歩道徐行安全神話が崩れ去った。

 

自転車旅において、車道の状況が悪く、自歩道側に逃れるということは頻繁に生じる。

 

しかしながら、自歩道にも危険が潜んでいるということを痛感。

 

そんなことを考えながら、道端に座り込み、しばらく丹波の山と空をながめていた。

 

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私が飛んだ交差点。ブロックが周りの景色に溶け込んでおり、近づくまで気づかなかった。
自歩道では自転車は車道側通行が原則とされるが、それが裏目にでた(?)。

 

(つづく)

 

【まったり自転車】 国道175号完全走破(全3回) <乗り日:2021年11月21日(土)~22日(日)>
Part1: そして私は丹波で飛んだ ★このページ★
Part2: 逡巡の山間路、舞鶴の夕暮れ
Part3: 完走翌日のオマケ的ライドで良い景色に出会う