まったり巡行

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【立ち寄りカレー】【尼崎】カレーのエース 【富松町】<食べ日:2022年8月27日(土)>

カツカレーは背徳である。

 

血糖値を上げやすいといわれるカレーライスの上に、あにはからんや、ザ・揚げ物のトンカツが乗っかっているのだ。

 

メタボな私にとって、食べるに罪悪感を伴う。

 

しかるに、いま私の目の前にあるカツカレーには、玉子の黄身までトッピングされている。

 

血糖値とカロリーの危険なコラボ。

 

しかし、背徳はおいしい。

 

とてもおいしい。

 

一見カツカレーに見えないが、まるく盛られたご飯のうえには、ルーのベールに覆われつつも、カツが静かに鎮座している。

 


このカツカレーを供するカレー専門店「カレーのエース」は、阪急武庫之荘駅と、阪急塚口駅の、ちょうど真ん中くらいに位置する。

 

カレーを求め、真夏の直射日光にさらされつつ、塚口からトホトホ、歩いてやってきた。

 

看板メニューがカツカレーであることは、事前に調べて、知ってはいた。

 

暑い中歩いて疲れた。それなりにカロリーも使ったろう・・今日は自分を許そう・・と己を納得させ、普段は自粛ぎみのカツカレーを注文。

 

駅から少々離れた幹線道沿いにある。周囲にはロールケーキやタルトの専門店などもあり、おいしそうな土地柄だ。


しばし後、やってきたカツカレーは、カツはおろか、その下のごはんさえも、そのほとんどが褐色のルーに埋没している。

 

真ん中のイエロー、アクセント的なグリンピースを除いて、全体が茶色い一皿だ。

 

そこに、セルフサービスの、茶色系福神漬けを大量投下。

 

まずは、真ん中の黄身を傷つけないよう、細心の注意を払いつつ、ルーとごはんで一口。

 

うん、甘味とスパイシーさが半々に配された印象。

 

そして、食べ進むうちにスパイスの辛味が勝ってくる。

 

そして、カツ。

 

ルーに覆われているのに、揚げ物のキモであるコロモのシャクシャク感、歯ごたえがしっかりと残っている。

 

そして、ルーの味わいが、実にカツに合うのだ。

 

ふふふ。ウマいよ。

 

半分以上食べ進めたところで、いよいよ黄身の玉にスプーンをぷすりと突きさす。

 

流れ出でるまったり濃厚な黄身が味変に寄与。

 

とたんにまろやかな味わいに。

 

いろいろな味の遍歴をたどりつつ、一皿の背徳を楽しんだ。