まったり巡行

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【神戸カレー】はつ平【新開地】<食べ日:2022年10月22日(土)>

昭和の色合いが色濃く残る町、新開地~湊川

 

これまで、あまりなじみの無かったエリア。

 

しかし、しばらく前に湊川のカレー店を訪問した時に、このエリアが意外と広く、そして深みのある町であることを感じた。

 

そこで、折りたたみ自転車で出かけた際、用事と用事の合間にこのあたりを再訪してみた。

 

新開地は駅周辺こそ多少は訪れることもあるが、大開通りを挟んで北に伸びる商店街の方面は、思えばほとんど足を踏み入れたことがない。

 

自転車をゆるゆる漕いで、未知の新開地の北エリアをブラブラ。

 

そのうち、アーケード商店街に出たので、押し歩きで北に向かう。商店街の端に達すると、広い公園が眼前に開けた。湊川公園だ。

 

公園入口付近には、戦前は大スターだったという楠公様(楠木正成)の迫力ある騎馬像がそびえる。

 

公園の向こう側には湊川の商店街のアーケードが見える。ほう、新開地と湊川の町ってこういう風に繋がっていたんだな・・今更ながら、そんなことを知る。

 

さて、帰るか・・と車輪を返したとき、公園に面した商店街の出口の、年季の入ったうどん店がフト目に入った。

 

そういえば、昼飯がまだだったな。何気なく店頭のショーケースを見ると、おや、カレーライスのサンプルが一番上に置かれている。

 

むむっ?カレー推しの店なのか??

 

そうなると、食べねばなるまい。開け放たれたお店の引き戸をくぐる。

 

店内は、13時過ぎているが席は結構埋まっている。客の年齢層は高め、というか、かなり高い。

 

なかなかに年季を感じさせる店内、入口上のテレビでは、吉本新喜劇が流れている。ここでは、昭和の時間が流れている。

 

さっそくカレーライスを注文。

 

最初、熱いお茶がでてきたが、カレーを注文すると、お冷が出てきた。この気遣い、すばらしい。

 

TVの吉本を眺めつつ、待つことしばし。

 

出てきたカレーは、屋や深みのある皿に、ルーがタプタプ。タプタプ。

 

壁付けテーブル表面の使い込まれ具合も、いい味出している。

 

深い色合いのカレーソースに、予め添えられた福神漬け。

 

ごはんの白と、褐色のソースに、アクセントの赤。

 

まさにカレーのお手本。いいね~。

 

一口食べると、まず感じるのは、スパイシーさよりも、グッと深い酸味。

 

この味、洋風カレーとも、インネパカレーとも、家庭カレーとも違う。

 

うどん・そば屋さんのカレーは独特のおいしさがある。

 

カレー南蛮のスープに用いることを前提に味付けされているからであろうか。

 

豚バラスライスのビロビロした食感もうれしい。

 

期待通りの味、あっという間に平らげてしまった。

 

さて、このカレー、価格はなんとなんと450円であった。

 

すばらしいコスパ。おそらく、地元で昭和のころから、長く愛されているカレーなんだろうな~。

 

新開地駅側から見ると、商店街の「大トリ」。目の前が湊川公園というロケーション。

 

 

(おまけ)

 

全国各地の戦国武将の銅像は人気で観光名所となっているが、時代がずれる楠木正成は注目度が低いかな~。迫力と躍動感にあふれた、神戸を代表する歴史系銅像だと思うのだが。