ちょっとした用事をすませた、土曜日のお昼前。
場所は神戸駅近辺。
ひるめしにカレーでも・・と考えて、Googleマップをたよりにさすらうものの、開いているお店が見つからない。
緊急事態宣言下で、オフィス街のランチ需要が少ない土曜日は、営業をやめてしまっているのか。
それとも、腹をくくって、営業を休止しているのか。
カレーファンとしては寂しい限り。
「たしか、大倉山の方にもカレーのお店、いくつかあったな」記憶をたよりに、神戸駅から大倉山への続くダラ坂を、ホテホテと歩いて登る。
かつて訪れたことのある、カレー推しのカフェは、なんてことだ、シャッターをおろし、その上には「貸物件」のプレートが・・
「あの、とろとろに溶けた玉ねぎのカレー、美味しかったのに」残念に思い、感慨にふける。
しかし、立ち止まってはいられない。
私はカレーを求め、歩みを止めることはない。
さらに記憶を頼りに別のお店を探す。するとほどなく、営業しているお店を発見!
名前は「ラルーナ」。カフェ兼バルのようなお店だが、ランチはカレーがレギュラーメニューだ。
うれしくなり、さっそくドアをくぐる。
ランチにはやや早目の時間ゆえ、客はわたし一人。
実は、以前にも一度来たことあるお店。その時と同じテーブル席に座る。
すると、かつての記憶がスルスルと頭の中に浮かんできた。
そうそう、あれは折り畳み自転車を買って、うれしくなって近所をポタした時に寄ったっけな。
当時と同じく、野菜トッピングが特徴の「ラルーナ特製カレーランチ」を注文。
辛さは中辛・辛口から選べるが、野菜カレーにはマイルドな「中辛」が良いかな。
カラフルに盛り付けた一皿がほどなく出てきた。
ルーはわりとサラサラ。そして、まるでスープカレーのようにた~っぷりタプタプだ。
その上に乗せられた野菜は、素揚げシャキシャキ。
串揚げは、うっすらコロモをまとった玉ねぎに、なんと揚げちくわ!
それらを、ルーに浸して、ごはんと一緒に食べる。
野菜の甘味が、カレーのスパイスと良くあうし、いろんな味が楽しめるね。
さらにはミニシーザーサラダ、そしてバナナのヨーグルト和えのデザートも付いていた(このあたりは、日によって違うのかもしれない)。
このカレーセットの内容からもわかるように、ヘルシー指向のお店だ。
コロナ禍でも(あるいは、それゆえに)「ヘルシー」需要は根強いのではなかろうか。
このコンセプトを活かして、ぜひともこのコロナ禍をのりこえ、神戸カレーの灯をともし続けてほしいナ~
・・そんなことを考えつつ、プレートすべてを平らげた。