株主優待でもらった宿泊券の使用期限が迫ってきた。久しぶりに、輪行旅行に出かけてみるか。
行先はその宿泊券が使えるホテルがある場所に限られる。昨年は同様のシチュエーションで岐阜に出かけたっけ。
迷った末、今回は新幹線一本で行ける掛川を選んだ。
さて、掛川には何があるのかと調べたところ、なんと「掛川のラルプデュエルズ」の異名を取る(?)粟ヶ岳という山があるそうな。
地図で見ると、大きなジグザグが連ならる形で、道路が山頂まで伸びている。これは面白そうだ。初日に登ってみよう。
一泊して翌日には、海岸方面に向かって、御前崎のあたりを巡ってみようかな。
トータルでそこそこ長い距離を走る、しかもヒルクライム含みのため、当然ながらロードバイクを持っていくつもりであった。
ところが、直前になって機材の不調が発覚(後輪ギアのガタつき発生)。急遽、普段使いの折りたたみ小径車に機材変更。
さて、当日朝。
仕事は休みを取得、平日の金曜日。
ラッシュアワーを避けるため、かなり早い時間帯に神戸市営地下鉄で新神戸駅に向かう。そして、新幹線に乗り換え、掛川には9時AM頃に到着。
駅前広場で輪行解除。自転車後部に、ここまで背負ってきた大型のサドルバッグをセット。
購入したペットボトルをケージにさして準備完了。さっそく粟ヶ岳を目指す。
事前情報によると粟ヶ岳、標高532mと、そこそこ高い。
折りたたみ小径車、しかもでっかいサドルバッグ付きで、登り切れるのか?
ま、もしどうしても無理なら適当なところまで登って引き返すか・・そんなことを考えているうちに、幹線道から粟ヶ岳方面へと向かう分岐路にたどり着いた。
ここからは道を間違わないように、こまめにスマホを取り出し、Googleマップで位置情報を確認しながら進む。
しかし、道を間違った。なぜだ。
やたら広々した大規模変電所にたどり着いてしまったりと、迷走の後に、正しいルートに復帰。
そこから先、多少のアップダウンはあるものの、それほど登りという感じでもない。
これで山登りになってるのかな~と不審に思いつつ車輪を転がしていくと、目の前にぐぐっとそびえたつ山が見えてきた。
なるほど、今はまだ山へのアプローチの段階で、ヒルクライムは始まってなかったんだなw
山のふもとには「いっぷく処」なる茶屋があり、ここが登山口の拠点になるようだ。
いっぷく処の脇にある坂にとりつき、さてヒルクライム開始。
その後は、ひたすら登り。ギアを軽くして、シッティングでゆるゆる登る。
車道の道なりに進む。まぎらわしい分岐路には道しるべが設置されているので、ルートミスの心配なし。
そこそこの斜度がずっと続く。平均8%らしい。
普段使い用の折りたたみ小径車にはちょっと負担が重いかな。ハンドルの付け根がガタガタ揺れ、キシキシ鳴る。
力を込めるとちょっと危ないかも。こんなところでハンドルが壊れたらえらいこっちゃ。力まず、ゆっくり無理なくを心がけ、ひたすらクランクを回す。
高度が上がるにつれて、見晴らしが良くなってくる。山の斜面に茶畑が広がる。
山頂に近づくにつれ、車道が狭まってくる。車はすれ違うことができないので、頻繁に退避場所が設けられている。
車で登るには難儀なシチュエーションだが、それでもポツポツと車の行き来がある。頂上がちょっとした観光地になっているのだろうな。
ここまでオールシッティング・足つきなしで来たので、できれば最後までこれで通したい。
車の音が聞こえてきたら、スバヤク道が広めの場所や退避場所に入り、ゆっくり走行しやり過ごす。それを繰り返して、そしてようやく山頂が見えてきた。
やった~、登り切った~~!
山頂には展望台兼セルフ食堂的な施設「粟ヶ岳 茶草場テラス」があり、そこでランチのカレーを食べつつ、眼前に広がる景色を堪能。
▼ 山頂へと続く道と茶草場テラス
その後は粟ヶ岳周辺に広がる、高原状の茶畑エリアを、アップダウンをこなしつつ、ぐるっと巡る。
茶畑高原からくねくね坂を下り、金谷の市街地へと抜ける。
そこから大井川にかかる長~い橋を渡って、島田方面を目指す。
朝から走り続け、さすがに疲れた。
明日も長距離を走行するので、体力を温存したい。
駅前で自転車をパタパタっと折りたたんで、輪行形態に移行。この機動性が折りたたみ小径車の強みだな。
(後編に続く)
【まったり自転車】折りたたみ小径車で掛川・御前崎 (全2回+即日メモ) <乗り日:2022年11月18日(金)~19日(日)> |
即日メモ: 思うにまかせぬ、久々の自転車旅 |
Part1: 掛川のラルプ? 粟ヶ岳を登る ★このページ★< |
Part2: 海岸風景を堪能、そして焼津にたどり着く/td> |