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【まったり自転車】ヒヤリハット・コレクション #2 ~ 橋に気を付けろ! <不定期連載>

ヒヤリハット」経験の記録シリーズ第二回目は、橋走行について。

 

 


今回取り上げるヒヤリハットは、昨年11月に御前崎方面に出かけた輪行旅行において体験したもの。

 

 ▼ ちなみに、その時の自転車旅行記はこちら

matapato.hateblo.jp

 

 

折りたたみ自転車に乗って掛川の宿を出発した私は、御前崎に出て海岸沿いを走り、そしてゴールと定めた焼津駅方面へと向かっていた。

 

御前崎岬に別れを告げ、北上。次第に風景がじわじわ市街地郊外ぽくなってくる。

 

事前にスマホでチェックした地図を思い浮かべ「もうじき大井川だな。長い橋を渡ることになるので要注意だな~」と考えつつ、ペダルを踏む。

 

 


これまでの経験から、自転車にとって橋が要注意案件であることは知っている。

 

橋の車道は幅員が狭めで、歩道外側線や路側帯が設けられていない、あるいは、あっても形ばかりでほとんど幅がないことが多い。

 

そのため、自歩道徐行を選択したほうが無難だ。

 

ただ、橋の自歩道は片側にしかないことが非常に多く、場合によっては事前に横断歩道を渡って、自歩道がある側に移動せねばならない。

 

加えて、橋では車道と自歩道がフェンスで区切られているケースもしばしば。その場合、自歩道がある側にいても、一旦車道側に入ってしまうと、自歩道には移動できない。怖い思いをしながら橋を走り切る選択肢しかなくなる(かつて利根川を渡る橋でそういう目にあったことがある)。

 

かような具合に、初見の橋に出くわした際には、要警戒。即座に道路状況・自歩道のありかを確かめる必要がある。

 

 

 

さて、地図で見る限り、その大井川の橋(GoogleMapで調べたところ「富士見橋」というらしい)は相当長大だ。こんなところでうっかり「キケン車道」に入り込むわけにはいかない。しかも今日はスピードの出ない小径車だ。注意せねば・・。

 

そう事前に、しっかり警戒していたのだ。

 

しかし、橋に入る手前がごく短いカーブ坂のようになっており、さらに草木で視線がさえぎらていた。これが罠であった。

 

カーブ坂を登ったら、そこはもう橋であった。

 

残念ながら、自歩道は反対車線の側に付いている。こりゃ、しまったな~。

 

今更車道を横切ることはできない。

 

ただ、幸いなことに、当方車線にも路側帯は設けられている。白線から内側はハンドル幅程度はある。これなら走るに問題なかろう・・そう考え、そのまま路側帯走行を続けることにした。

 

ただ、すぐ横の橋の欄干フェンスが低めなのが気になる。腰の高さくらいだろうか。サドル高めの小径車にアップライトな体勢で乗っているせいか、余計にフェンスが低く感じる。

 

最初は気にせず走っていたが、次第に欄干越しに見える河原からの高さが気になってきた。

 

「これ、かなり高度あるな・・」そう思うと、すこし怖くなってきた。

 

ここで横からの突風ににあおられたら・・アワワ

 

大型車が横から詰めて来たら・・ウワワ

 

そうそう転落することなどはないとは分かっているが、万一の可能性が頭をよぎる。

 

こうなったら、選択肢は一つ。

 

自転車を降りる。そして押し歩きだ。

 

地に足を付けてしまえば、当然ながら車輪で走っていた時よりも体勢は安定し、恐怖感はほぼなくなる。

 

重心を低めに保ちながら、路側帯の中をテクテクと慎重に押し歩き。

 

「それにしても、この橋長いな・・」橋の出口が、遠い。

 

私に対してであろう、行き過ぎる対向車線の車がクラクションを軽く鳴らす。「おーい、危ないぞー。気を付けろよ~」という意味合いだろうか。

 

長々と押し歩き、橋の反対側に到達した時にはホッとした。

 

「これからは、橋にはいっそう注意せねば」そう心に誓いつつ、渡り切った橋をしばし眺めていた。

 

すると、コワゴワ歩いてきた橋の路側帯を、後から来た地元ロード乗りが難なく走破し、私の前をシュカッと通り過ぎて行った。

 

う~ん、私が極度に怖がりなだけなのかな。

 

ま、いいや。安全第一。

 

これからも、この方針でいこう。

 

その富士見橋を渡り切ったところから振り返って撮影。矢印の方向に自転車を押し歩いた。

 

(付記)

 

気を付けるべきは川の橋ばかりではない。以下写真は近場の陸橋だが、やはり欄干フェンスが低い。こういう造りの陸橋はよく見かける。

 

最近では、安全だとわかっている陸橋以外は、極力避けるようにしている。

 

交差点をオーバーパスする陸橋。上を走ったこともあるが、やはりちょい怖かった。以降、信号待ちを強いられようとも、側道へ進む。