胃カメラ検診のため、毎年この時期、神戸HATの胃腸内科を訪れる。
カメラを呑んでいる間は麻酔でほぼ意識を失う。目覚めた後、ボーっとした頭で「異常なし」の結果を聞きとどけ、検診はあっけなく無事終了。
前日夜8時以降は絶食のため、検査を終えた後はホッとする。
ちなみにこの日は、わざわざ仕事を休んでの受診。そのため、この休みを無駄にしないように、午後には別件の受診予定を入れている。
次の予約まで4時間くらいある。さて、この空き時間をどうするか。
少し考えた末、神戸HATには兵庫県立美術館があることを思い出し、そちらに寄ってみることにした。
常設展(正確には、収蔵品のコレクション展)を、ゆっくり見て回る。
見終わるころには、さすがに麻酔の呪縛は溶けて、ハラも減ってきた。
入館時とは別方向の出口にむかったところ、そちらには、館内にカフェやレストランがあることが判明。
手近にあったカフェの店外表示を見ると、おお、カレー、あるじゃないか。
店内に入り様子を伺うと、セルフサービス方式のカフェであるようだ。
店内は細長く、海側はガラス張りになっており、それに沿って長~いカウンターテーブルが設けられている。これは粋なレイアウトだ。さすが美術館カフェ。
カウンターでカレーとアイスコーヒーのセットを注文。1000円ポッキリ。
小ぶりなプラ船皿に盛られたカレー、ご飯は五穀米だな。このあたり、カフェ飯ぽい。
さて、カレーを食べてみておどろいた。
カフェゆえ、業務用カレーな味わいを想像していたのだが、カレーの中には、イイ感じにやわらかく煮込まれた、じゃがいも、にんじん、たまねぎが入っている。
レトルト的なカレーだとこうはいかない(野菜はぐずぐずになってしまうので、ルーと肉のみになることが多い)。
ちょい家庭カレーを思わせる、本格的なカレーじゃないか。
しかし、家庭カレーと違うのは、甘味をやや抑えて、その分シックでちょいスパイシーなルーの味わい。
これはなかなかうまいじゃないか。
このころには麻酔の影響は払しょくされ、ハラヘリ状態であったので、あっという間に平らげてしまった。
予想外においしいカレーに出会えて、満足。