前回記事、『シェア自転車で神崎川下流の中州巡り ~ 佃・中島 「8の字」ライド』の後のこと。
予定のコースを走り終え、中州エリアを離れて阪神杭瀬駅付近のハローサイクリングステーションにシェア自転車を返却。
時刻は既に13時過ぎ。電動アシストとはいえ、3時間ほども自転車をこぎ続けたので、さすがにハラヘッタ。
今回のポタライドをカレーで締めくくるべく、付近のカレー店をスマホで検索。
すると、駅から北に徒歩5分程度離れた場所に、カレー専門店発見。
昭和の風情漂う商店街を歩き、カレーを目指す。
目抜き通りから少し奥へと折れたところに、そのお店「カレー屋 ~tohga~」を発見した。
周囲の雰囲気とは一線を画す、えらくあか抜けたデザインのファサード。
お店の中は大きな扉に遮られ、伺い知ることができない。
あか抜けないおっさんの私は、やや気後れする。
しかし、躊躇しているようでは、カレーにありつけない。思い定めて扉に向かう。
引き戸を開けて中に入ると、カウンターがL字型のレイアウトで、店の奥へと伸びている。
Lの字の、短い方の端っこの席に座り、メニューを見る。
カレーだけでも何種類もあり、さらには洋食系メニューもあるようだ。どれにしようかな・・
迷っていると、テイクアウトの客が入ってきて、マスターとひとしきりしゃべって、カレーを手にお店を去っていった。その会話の内容からするに、ハンバーグ系が得意なお店のようだ。
そこでハンバーグカレーを注文。
待っている間にも、別の客が入ってきて、マスターと会話する。どうやら近隣の常連さんに愛されるお店のようだ。
その会話を聞くともなしに聞いていると、何かの音楽イベント出演に関してい話している。どうやらマスターはミュージシャンのようだ。
そういえば、自分の腰掛けているカウンター横の壁にも、アコースティックギターがかけられている。
なるほど、店構えのデザインへのこだわりも、アートなセンスによるものなのだろう。
そんなことを考えているうちに、カップスープが出てきた。
魚介系だしを強く感じる、和洋折衷な味わいのわかめスープだ。
次いで、ハンバーグカレーの登場。
見た目、ポップで明るい色合いのカレーだ。
ルーの中には、ひき肉が入っていることが見て取れる。
まずはルーとごはんのみで一口。
ほほう、やさしい味わいで、それでいてひき肉独特の力強い噛み応えがある。
キーマカレーほど肉々しいわけではない。細かな野菜も見え隠れして、スパゲティのミートソースに近い感じの舌触りだ。
そして、いよいよハンバーグに取り掛かる。
いかにも手捏ねで、イイ感じに焦げ目がついている。
しっかりとひき肉の味わい、ジューシーさーを感じさせる味わいが、ミートソース風のルーによく合う。
ボリュームのあるハンバーグと、ほどよいスパイス加減で、スプーンがすすむ。
口当たりの良い「万人向けの個性派」。
印象に残る、おいしいカレーで、ライドをしめくくれて満足。