神戸市西区の西神中央からスタートし、加西市の北条町を通過。そして、午前11時を迎えるころ、福崎町という小ぶりな街に差し掛かった。
かれこれ4時間ほど自転車をこいでいる。さすがに腹も減ってきた。
そろそろ飲食店も昼の営業を始める時間帯であろう。スマホを取り出して、GoogleMapで近隣のお店を探す。
検索キーワードは、もちろん「カレー」。
すると、ちょうどよいことに、すぐ近くにカレーを供するお店が見つかった。
店名は「はた屋」という。
名前から察するに、昔ながらの大衆食堂的なお店かな?
そんな想像を抱きつつ、スマホをたよりに、お店をを目指す。
町役場の近く、道路と水路にはさまれた中州の様な土地に、はた屋発見。
事前の予想と異なり、食堂というよりかは、個人営業の居酒屋風な外観だ。
ひっそりたたずむお店。高窓しかなく、内部の様子は見ることができない。
一瞬、営業しているのか?と不安になったが、入口の引き戸に「営業中」の表示がしてある。よしよし。
引き戸をガラガラと開けて、中に入る。外光があまり入らず、しかも照明を抑え気味の店内。
とりあえず、隅のテーブル席に座って、店内を見渡す。
ほの暗さに目が慣れてくると、奥のキッチン周りに、説明書きのようなものが掲示されていることに気づいた。
なになに、ワンオペの営業なので、注文をキッチンに向かって伝えてくれとのこと。
そこで、メニュー筆頭の「オリジナルカレー 大盛 中辛」とカウンター内に伝える。
そして、この先のルートをスマホで確認しつつ、待つことしばし。
やってきた一皿がこちら。
ポッテリ感のある、いかにも濃厚そうなルー。
船皿の片隅に盛り付けられたキャベツの千切りサラダ。
これは!・・・・実に金沢カレーぽいではないか。
食べてみると、モロに金沢系の味わい。
そうと分かっていれば、金沢カレーの定番、カツカレーにしたのだが・・・
そう思った私の目に、卓上のフライドオニオンの小瓶が目に入った。
こいつもまごうことなき揚げ物だし、食感もカツに似たクリスピー感がある。
そこで、フライドオニオンをたっぷりカレーの上に振りかける。
食べてみると、食感に加えて、風味もGOOD。
濃厚なカレーを食べ進み、消費した体力が、みるみるチャージされてくるのがわかった。