日経平均株価指数の終値が、とうとうバブル期最高値「38,957円」を越え、正真正銘の史上最高値を付けた。
このことは、経済ニュースの枠を超え、各種一般報道でも大きく報じられた。
実際のところ、日経平均株価は、時々内容も変われば、算出の調整も入る。そのため、30年以上前の数値と、現在のそれを単純比較して、「超えた越えた」という大騒ぎするようなものではないはずだ。
しかし、あの伝説のバブル景気でつけた最高値を越えたとなると、報道での字面的なインパクトは大きい。一つの象徴にはなる。
時あたかも、新NISA制度スタート直後。個人にとっての投資環境は各段に良くなったので、この報道に接して、投資を始めようという人も多いのではなかろうか。
日経平均の終値が夢の大台「4万円台」に乗るのも、時間の問題と言えよう。
そして、4万円越えの際には、またもや報道が過熱することが予想される。
人は熱狂に弱い。
熱狂がブームを呼び、ますます株式市場に個人が算入し、株価を押し上げていくのではなかろうか。
では、私はそのトレンドに乗っかり、新NISAで株を買ったかというと、今のところ、まったく買っていない。
というのも、市場がさらにヒートアップする前に、日銀が一度冷や水を浴びせる可能性が高いと考えるため。
株式相場の過熱に加え、為替も1ドル150円越えが常態化しつつある。昨今円安のデメリットも目立っているので、ここらで叩いておきたという思惑もあろう。
しかも、日本の会計年度末である3月末も近い。つまり、時期的なキリも良い。
条件がそろってきたような気がする。
学者然とした日銀 植田総裁が、突然
時は来た!それだけだ
と叫び、マイナス金利解除に踏み切るのではないか。
そこで株価に大きく調整が入れば、新NISA口座の封印を解きたい。
マイナス金利解除でも、期待するほどの大きな調整は入らないかもしれない。
でも、一応調整が入れば、その時は、ある程度買うべきだろうな。
いつかは大きな調整、あるいはクラッシュが来ることも想定したうえで、買う銘柄と数量を考えたい。
その時買う株の条件は、まずは
- 堅実な事業内容
- 高配当
- 海外市場に地盤を築いている
といったところか。
クラッシュが来たとしても、慌てず、騒がず、買い増せるような株を選びたいところだ。
間違っても、高値追いに、短期的に乗っかって、短期的な利益を狙うのは避けたい。
絶望的な高値掴みになってしまう危険があるので。
ゆったりマイペースで相場と付き合おう。