歳を経るにつれて、疲れやすくなる。
朝がしんどい、もっと寝ていたい。休日もそんな具合で、早起きがしづらい。そんなことも増えてくる。
考えてみれば、そもそも、若いころから朝に強いタイプではなかった。
「自転車乗りの朝は早い」とはいうが、自分には当てはまらない。
たまのロングライドや、始発輪行行などの場合は、気合を入れて早起きする場合もあるが、普段の週末であれば、そんな早起きは避けたい。
ただ、朝が遅いからと言って、そのまま部屋にこもりダラダラ過ごすと、さらに体力は落ちていく。
朝が遅かろうが、自転車で走りたい気持ちはある。
週末は用事や、自宅での雑用があることも多いので、スタートが遅くても、午前中でサクッと終えることができる、つまり2~3時間程度のライドコースがあれば、なにかと便利だ。
そんなことから、フィットネスライド用のマイ定番コースを幾つか設定している。
近場をぐるぐる走る短い周回コース、大き目の周回コース、往復コースなど。
ただ、そのコースも何度も走っていると飽きてくる。
そこで、定番コースを増やしていきたいと最近考え始めた。
しかし、フィットネスライドに向いている道路は、意外と少ない。
できれば信号が少なく、車も少なく、バスと抜きつ抜かれつにならず、適度にアップダウンがあり、平坦もあり・・そんなコースがあればいいのだが、自分の住む町中では、そんな理想的な道路はほぼ存在しない。
周回コースの場合、「比較的マシかな」程度の道路を結ぶ形で設定している。
でも、最近フト思った。
これまで、ひとたび周回ルートを設定すると、なんとなく、決まりきった一方向でしか走ってこなかった。
これはもったいないのではないか。
逆方向で走れば、アップダウンの具合も違ってくるだろうし、簡単に定番コースをもう一つ作ることができるではないか(今までそんな単純なことに気づかなかったのか、という気もするが)。
そこで、この週末、定番周回ルートの一つを逆方向から回ってみた。
通常(ここでは「順周り」と呼ぼう)であれば、須磨の海岸近くから、名谷方向へとダラ坂を登り、そこから環状で垂水方向へと抜けていく垂水妙法寺線に乗り、最後は国道2号で自宅へと戻ってくる周回コース。
これを逆方向に回ってみた(同じく「逆回り」と呼ぶ)。
すると、目にする風景が順周りとは異なり、まずそのことが新鮮。
そして、道路の具合も違った顔を見せる。
例えば、これまでの順周りでは何も考えず、スルーッと下っていた緩い坂が、逆回りだと、長々続くユル坂登りになる。
全く違った味わいのコースといえる。
ただ、良いことばかりでもない。
順周りだとスムースに流れていた車の流れが、逆周りだとやたら渋滞している区間があったり、あるいは信号ストップが多い区間もあったりする。
でも、そういう特徴が分かっていれば、問題のある区間は一時的に裏道に逃げるなどの対応が可能だ。
順周り、逆回り、まったく同じコースでないといけない、なんてことはないわけだし。
逆回りコースが完成すれば、周回定番コースが2倍に増えるぞ。
近場ライドのテーマが一つ見つかった。