2024年ものこりわずか。
今年食べられるカレーも限られてくる。
後悔のないよう、しっかりとお店を選んで、おいしいカレーを味わっていきたいものだ・・
そんなことを考えつつ、お昼どきの明石の町を歩く。
この日は用事があり電車で明石までやってきた。
用事をすませて、さて、ランチ。
スマホを取り出し、GoogleMapで「カレー」と検索するが、専門店はすでにたいてい訪問してしまっている。
そこで「喫茶」と検索。
軽食ありの喫茶店の場合、カレーがメニューにあることが多い。
ただし、喫茶店のカレーは当たり外れがある。それこそレトルト?と思しきものが出てくる場合もあれば、しっかり手作りのカレーが提供される場合もある。
そこで、参考になるのが、GoogleMapの店舗情報に出てくる写真。
これだけカレーを食べ歩いていると、写真を見ただけで、食べるべきカレーか否かを瞬時に判断できるようになってきた。
幾つかお店の情報を当たり、とある喫茶店のカレーの写真にビビッときた。
明石の繁華街、魚の棚の近くの「セント ローレンス」という喫茶店。
さっそく訪れてみると、ちょっと懐かしい雰囲気の漂う、洋館風のファサードが目に飛び込んできた。
換気の為だろうか、冬なのに少し開けられているドアを押して店内に入る。
中は、ナチュラル昭和レトロ喫茶店という雰囲気。年季を感じさせるインテリア。
おそらく昭和の頃から、ずっと変わらず営業しているのであろう。
家族経営と思われ、厨房のマスターが料理を作り、奥さん、お母さん、娘さんがホール担当という感じ(たぶん)。
店内に手作り小物や、おばちゃんが好みそうな洋服が売られているのが個性的。
そして、客の年齢層が相当
高い。それこそ、私以外の客は、みな高齢者。
おそらく昔からの常連さんばかりなのだろう、注文の受付は「〇〇さん、コーヒー」てな感じで、名前で通っている。
そんな風景を眺めつつ、カレーとコーヒーのセットを注文。850円。
待つことしばし、まずスープとサラダが到着。
その後やってきたカレーがこちら。
おお、もろ手作り家庭カレーの雰囲気。
ニンジンがごろごろ、そして、バラ牛肉がふんだんに入っている。こいつはうまそうだ。
家庭カレーの見た目どおり、じんわり滋味をかんじさせる、やさしい味わい。
甘口で、食べてほっこりする味。
店外に無農薬野菜の無人直売コーナーが設けられてあったが、ルーの中のニンジンや玉ねぎも、おそらくこだわりの具材であろう。
サラダ、さらには中華ぽいスープの薬味、いずれの野菜もシャキシャキしている。
たべてほっこり、あったかい気分になるカレーであった。
そして食後のコーヒーがこちら。
昭和の喫茶店を感じさせるうつわがいい感じ。
これで850円はお得感ある。
さらにお店の雰囲気はプライスレス。それも含めて、印象に残るカレーであった。