まったり巡行

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【神戸カレー】くるみ家 【板宿】<食べ日:2024年3月15日(金)>

所用あり、仕事は休みを頂いた金曜日。

 

用事を済ませたあと、昼過ぎに板宿の町に立ち寄った。

 

ハラも減ったし、どこでカレーでも食よう。

 

スマホを取り出し、GoogleMapで「カレー」と検索したところ、気になるお店がヒットした。

 

その名を「くるみ家」という。

 

このあたりでは知られた、人気うどん店だ。

 

実はこれまでも何度か、くるみ家へと足を運んだことがある。しかし、毎回、お店の前の待ち列を目にして、あきらめて踵を返してきた(←並んでまで食べないタイプ)。

 

しかし、これまであきらめてきたのは、土日の昼時の話。

 

今日は平日、しかも時刻は13時過ぎ。これはチャンスではなかろうか。

 

東京や大阪のような大都会ど真ん中ならいざ知らず、ここは板宿だ。われらが神戸市須磨区の中心的な町ではあるが、まさか平日のランチ時間外まで行列はできていなかろう。

 

そのことに思い至り、いそいそとくるみ家に向かう。

 

よし、今なら待ち列無し!それにしても、引き戸といい、飛び出し注意の看板といい、なんともレトロなたたずまいだ。

 

果たして、その読みは正しく、待つことなく入店することができた。

 

中に入ると、木の質感あふれる、昭和レトロなインテリア風景に圧倒された。

 

壁から、床から、テーブルまで、重厚感と生活感が共存した木製である。

 

「ウッディ」とかの横文字ではなく、「木造」といったほうがしっくりくる。郷愁が店内に漂っている。


案内された、カウンターのすみっこ席につき、メニューを眺める。

 

もちろん普通のうどんもおいしいのだろうが、すでにこちらの頭と胃袋が「カレー」にセットされてしまっている。ここはカレーうどんで行くべきであろう。

 

そして幸いなことに、カレーうどんはお店の推しメニューでもある。

 

店名が冠された「くるみ家カレーうどん」を注文する。

 

懐かしさを感じさせる店内を眺めつつ、待つことしばし。

 

「辛さ控え目になってますので、辛さは七味で調整してください」との案内とともに、配膳されたカレーうどんがこちら。

 

おお~、一目見て、普通のカレーうどんではないことがわかる。

 

素焼きされた野菜の数々が、丼の中にちりばめられている。

 

なんというオリジナリティ、そしてゴージャス感。

 

野菜は好きなので、一気にテンションが上がる。

 

まずはうどんを一口。

 

ほほう、つややかでありつつ、もっちりした食感。すばらしい。

 

そしてカレーつゆは、辛さはほとんど感じない。

 

確かにカレーではあるが、尖ったスパイシーさはみじんもない。

 

ダシとカレーが合わさったエグみもない。

 

ゆるふわな印象のカレーつゆだ。

そして、それがうどんに合う。さらに色とりどりの野菜にも合う。

 

サッと焼かれたごぼうにも、ニンジンにも、ブロッコリーにも、しっかりマッチする。

 

ラディッシュなどはもちろん中まで火が通るわけもなく、ほぼ生なのだが、ガリっとかじるワイルド感がいい。

 

その中にちりばめられたひき肉が、いいアクセントになっている。

 

まぎれもなくカレーうどんでありつつ、同時に、ほとんど野菜サラダ。

 

なんというオリジナリティ。

 

つるつる、シャクシャク、夢中で平らげてしまった。

 

唯一無二、板宿名物と言っても良いカレーうどんであった。