コンビニ休憩の時点で、100km近くパッド無しで走っているが、尻に痛みは出ない。これはいつものことだ。
ところが、今回は尿道あたりに圧迫感を感じるようになってきた。出発前、なんとなくサドルを2cmほど上げてみたことが原因かな。そうだろうな。その後は、半端なダンシングを多用しながら走行。ペースが鈍る。
それでも、どうにか播州中央サイクリングロードにたどり着く。このまま海側まで連れてって~~
▼ 播州中央サイクリングロードは、結構リキの入った自転車道だ。
しばし走ると、播州・加古川右岸の二つのサイクリングロードが接続する権現池の北端に出た。
▼ 最初、向かって左側の看板のみが目に入り、「こっちね」と早合点。しばし逆方向に進んでしまった。またもや、加西の見えざる手が私を引き戻そうとする・・
間違いに気付き、あわててUターン。方向は訂正できたが、コースは権現池輪郭に沿ってうねうねとのたくっている。漕げども、距離的にはあまりすすんでいないような・・
▼ 権現池。赴きありげだが、風景を楽しむゆとりなし。
権現池から離れるあたりで、サイクリングロードを見失ってしまった。ここからは再ひ田舎道をひた走る。
夕方近し。だんだん首のあたりがこわばってきた。そして、目の疲れも感じる。そこに襲い掛かる、田畑からの野焼きの煙。ケホケホ。・・ゲホッゲホッッ!
次第にハンドサインを出すことすら大儀に感じるようにすらなって・・いや、あれ、手がハンドルから離れないぞ!?
そこで気づいた。紅茶にたっぷり含まれた糖分で、ボトル、さらにはグローブがベトベトになってしまっている。
とうとう最後には、ハンドサインのたびに、ハンドルから「べりっ」と手を引きはがさなければならぬ羽目に。手を上げるごとに、地味に肩の力が奪われる。トホホ。
こんなコンディションで日没を迎えたくはないな。最短距離のルートをこまめにスマホで確認しながら、堅実にすすむ。ダンシング多用で尿道を守りつつ、ペダルを踏む。
▼ 加古川を越える(橋は無難に歩道走り)。もうルートを失いたくはない。
周囲の風景が多少開けてきたかな・・と思ったら、唐突に、「靴のヒラキ」の建物が見えた。神戸市内に戻ってきたんだ。ここまで来ればこっちのホームグラウンドだ。もう加西の見えざる手は振り切った。
大久保のあたりで、坂を下って海岸沿いに出る。我がニコクに再会だw。
体はへばっているが、馴染みの道に導かれ、日が暮れる前に自宅到着。疲れた~~。
とりあえず忘れられない10連休の思い出にはなった。
それにしても、これだけ「旅」しながら、使ったお金は、コンビニ休憩(合計3回)での数百円と、昼食代のインドカレー(千円以下)のみ。
趣味として、自転車はとてつもなくコスパがいいね。乗って楽しむだけなら、だけど。
(東播磨をぐるっとひと回り、平成最終ライド 了)
▼ 復路ルート(道迷い多発。正確なトレース不可。おおむねこんな感じ)