その日、私は西神戸の田舎道をロードバイクで走っていた。
交通量は少なく、時々どフリーになる。
ゆる乗りフラペ者とて、時には思いっきり踏みたいときもあるさ。
ウリャウリャと踏力全開でクランクを回す(←大げさ。そこまで激しくは走らない)。
すると、
バッチーーーン
という何かが弾けるような音が背後で響いた。
多少ながら、衝撃も伝わってきたように思う。
なんだなんだ?
スピードを落とし、歩道にあがって車体を調べてみる。
フレーム、ホイールとブレーキ、ギア回りなどを見たものの、特に異常はないようだ。
跳ねた石が車体にぶつかったのかなあ・・?
釈然としないまま、自分を納得させる。そして、ふたたびサドルにまたがろうとしてホイール付近に目が行った時に気が付いた。
後輪のホイール反射板が消えていることに。
正確には、リフレクタ本体のみがなくなり、スポークに固定する部位は残骸として、そのまま残っている。
むむっ?
そうか、このリフレクタが吹っ飛んだのか。その時に、車体にぶつかったんだろう。
とりあえず、音のしたあたり付近を何度も行ったり来たりして、飛び去ったリフレクタを探す。しかし、全く見当たらない。
あれだけの音がしたからなあ・・派手に飛んで、道脇の草むらにでも飛び入ってしまったか。そうなると、さすがに発見は困難だな・・
仕方なくそのまま走行継続。自宅に帰りついてから、残骸もスポークから外した。
▼スポークに残されていた 残骸。連結部分が劣化していたんだろうな。
この反射板は、ロードを購入した時から前・後輪にデフォルトでついていたものだ。
そんなものが付けていると、重みでホイールバランスが悪くなる?
いやいや、ゆる乗りロードにはバランスや重量よりも、安全性重視。なんとなく気に入って使い続けてきた。
とわいえ、一旦なくなってしまえば、わざわざ新たに買いなおすほどのものでもないなあ。
そして、前輪にだけ反射板が残っているのもヘンだな。取り外そう。
▼ 前輪に残る反射板。このあと取り外した。
ホイール反射板がなくなってみれば、おっ、これはこれですっきりしたルックスに。悪くないね。(←すぐ状況に流されるタイプ。)
そもそもが、フレームのカラーは赤。しかも金属製(クロモリ)らしく、メタリックな光沢がある。
フツーに考えれば、夜間だって、反射板よりも、フレームのほうがよほど光を反射して目立ちそうだ。
一年以上付けてきたフレーム反射板、あまり意味なかった、かも・・?
▼ 良く見ると、自慢のカーブドバックステイにリフレクタがぶつかった傷跡が。
また、タッチアップで補修だな。