まったり巡行

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【まったり自転車】兵庫とは、なんぞや <乗り日:2020年4月25日(土)>【近所ポタ】

定期的に通っているクリニックへの通院ついでに自転車に乗って・・・って、最近こんなご近所ネタばかりだな。

 

ま、この外出自粛のご時世、しかたない。

 

通院と買い物のため、折り畳み自転車に乗って、兵庫駅和田岬のあたりを、くるっと回ってきた。

 

見慣れた街だ。

 

こんなところをチョロッと走ったところで、ブログ記事にする事柄もなかろう、当初はそう思っていた。

 

しかし、すこし考えを深めると、そうでもない。

 

たとえば、このJR兵庫駅

 

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大阪への通勤の際、電車にのってとおりすぎる駅。

 

町中ではあるが、地味な駅。普段特に気に留めることもない。

 

 

しかし、よく考えれば、県名駅だ。

 

 

お隣りの大阪府における「JR大阪駅」と、立場的には同じといえる。しかるに、なぜこんな存在感薄目の駅となってしまっているのか。

 

インターネットで調べてみると、江戸時代、このあたりは「兵庫津」と呼ばれ、それこそ日本を代表する港であったとか。

 

当時の兵庫津を見たシーボルトは「世界中探しても、ここほど船が往来している水域はない」と書き残しているらしい。

 

すごいやん。

 

うそか、まことか、かつて世界一!?

 

しかし、そんな殷賑を極めた兵庫の町だが、やがて湊川を挟んで東側に位置する神戸村が海外への開港場となり、明治以降急速に発展。神戸が圧倒的な兵庫県の顔となってしまう。

 

兵庫は県名として名を残す一方、神戸市に飲み込まれ、市内の「兵庫区」という形に押し込まれてしまった。

 

なんだか、不運だな。

 

しかし、かつての港湾都市の名残として、いまでも兵庫近辺には、明治期に作られた運河が残っている。

 

運河としての水面積は、何気に今でも日本最大級らしい。

 

駅前の大規模団地も「キャナルタウン」と称し、運河が街の象徴であることをほのかにアピールしている。

 

▼ JR兵庫駅前のただっぴろい広場には、年期の入ったレンガの構築物がバラバラと、とりとめなく点在する。これも運河の名残なのかナ?

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レンガ製モノリスのように見えるが・・

 

さて、この日、兵庫駅から南下して和田岬に向かったが、その際、橋を渡った。

 

この橋の下にある水路も、川ではなくて、運河だね。

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産業地域の運河として、今だ現役。

 

近くで見ると、水は意外なほど澄んでいて、美しい。

 

歴史ある兵庫に、これからもっとスポットが当たるといいな・・。

 

そう思いつつ、和田岬ニトリをめざして運河を後にした。

 

 

(おまけ)

 

同じ兵庫区内の、神戸市営地下鉄中央市場前」駅とその一帯が近年再開発されている。

 

その一環として、中央市場前付近の運河両岸は、キャナルプロムナードと称する遊歩道になった。

 

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(この写真は別の日に撮影したもの)

 

遅まきながらも「水都兵庫」に光があたりつつある・・のだろうか?