文庫で全6巻。
ポタ中のブックオフ立ち寄りでコツコツ集めたのだが、ずいぶん前にコンプリートした後は読むことなく、棚上げしていた。
新型コロナの外出自粛を機に、棚から下ろし、頁を繰り始めて、現在3巻目。
1巻目の裏表紙の紹介文には『江戸後期、淡路島の貧家に生まれた高田屋嘉兵衛は、悲惨な境遇から海の男として身を起こし、ついには北辺の蝦夷・千島の海で活躍する偉大な商人に成長していく』とある。
最初にここを見て「ふーん。商人の立志伝か。北海道あたりが主な舞台で、松前藩が出てくるのかな~」程度に思っていた。
読み始めて驚いた。(3巻目までの時点では)主な舞台が兵庫だ。
さて、しばらく前に「兵庫とはなんぞや」というブログ記事を書いた。
その際、ネットでちょこっと調べて「へ~、兵庫って江戸時代に港町として栄えてたんや~。知らなんだ~」てな感想を記載した。
ああ、もの知らず、地元知らず(悲)。
江戸後期、兵庫が海運の要衝として繁栄したのは、相当有名な話のようだw
ひとたびこのことを知ると、兵庫の町を見る目が変わってくる。
兵庫には、商売の神様である蛭子神社(柳原のえべっさん)がある。今でも日本有数の運河がある。それらは海の商都としての名残なのだろう。
そして、近年運河の一部の周辺を「キャナルプロムナード」として再整備しているのも、その歴史をアピールしたいという、地元の意向あってのものなのだろうな。
なんで都心駅から離れた、こんなところを再開発しているのかと不思議に思っていたのだが、謎が解けた。
先日、ついでがあり、キャナルプロムナードの方面に足を伸ばしてみた。
キャナルプロムナード横を通り、和田岬をくるっとまわる「西出高松前池線」を走ったのだが、ブツ切れで不完全ながら自転車レーンがある。
▼ ちなみに、この道のことは、以前ブログで取り上げたことがある。
今回走ってみると、レーンが延伸されており、ブツ切れ部分が少なくなっている。
レーンがすべてつながれば、歴史ある兵庫のウォーターフロントを快走できる、ちょっとしたサイクリングロードになりそうだ。