せっかくの夏季休暇。普段とは違うコースを走ってみたい。
そう思った私は、輪行を利用して、前から気になっていたルートをロードバイクで走ってみることにした。
ライドそのものについては追って記事にするとして、ここでは、今回たまたま気づいた「例のポンプ」の注意点について書き留めておきたい。
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ライドの日、早起きして、輪行袋を担いで出発した私は、神戸市営地下鉄 → 神戸電鉄と乗り継いだ。
車中で、何気なく輪行袋に振れた際「ふにゃ」という嫌な感触が手に伝わってきた。
タイヤの空気、抜けきってるやろ~。
思えば、ライド計画を立てた二日前の夜、タイヤに空気をしっかりと入れたうえで自転車を輪行袋に詰め込んでおいた。
それが、いま「ふにゃ」だ。チューブはスローパンク状態に違いない。
確か、後輪のチューブはパッチ補修したのを使ってたよな・・それが災いしたようだ。
ま、いい。今回は新品の予備チューブの持ち合わせがある。いきなり時間をロスしてしまうのは残念だが、まずはチューブを入れ替えよう。
目的の駅で下車した私は、早速後輪のチューブ交換にとりかかった。
新品チューブをセットして、携帯用の「例のポンプ」を使って空気を入れる。シュコシュコシュコ。
しかし、思うように空気が入らない。なかなかタイヤが固くならない。
おかしいなあ。数週間前のライド出先でパンク修理した時には、問題なかったのに・・
何度も試すが、うまくいかない。なぜだ。焦る。
時間はどんどん過ぎていく。これじゃあ早起きした意味ねーーーー!
もしかして、新品のチューブが不良品だったとか?胸中にモクモクと広がる不安の黒い雲。焦りがつのる。
見知らぬおっちゃん、こんな時に、話しかけてくるのやめて~~。
気を取り直して、ポンプから空気を入れるメカニズム(?)を冷静に観察してみることにした。
そこで気が付いた。ポンプ本体と、ヘッド部分のネジ止めが緩んでいることに。
ここ、溶接固定じゃないんだ。ネジ固定仕様なんだ。
なお、ポンプをタイヤとつなぐ際、私は「おたすけチューブ」を利用している。
おたすけチューブはタイヤバルブにネジ固定する。そしておたすけチューブはポンプのヘッドにこれまたネジ固定。上記のポンプヘッドのネジ止めを合わせれば、ポンプからタイヤへの短い区間に、なんと3つのネジ止めが存在することになるのだ。
各ネジ止めが確実なら問題ないのだが、パンク修理の際は、何度かタイヤバルブとポンプの付け外しが発生する。
その時に、ポンプにおたすけチューブをくっつけたまま、バルブからはずそうとクルクルした際に、ポンプヘッドのネジ止めが緩んできたと思われる。
もちろん、ポンプヘッドのみならず、他のネジが緩んでいても、空気は漏れてしまう。
そこで、今度は慎重に、ネジを一つづつ、確実に固定する。外すときもしかり、逆順で一つづつ、ネジを解除する。
すると、あれほど苦戦したのがウソのように、一発で問題解消!
よかったよかった。
一時は、自転車を輪行袋につめなおして、そのまま帰ろうかとさえ思ったのだが、助かった~
これでようやくライドに出発!
真夏の朝、見知らぬ道に向かって、ペダルを踏み込んだ。
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【今回会得した「例のポンプ」の使い方手順・コツ まとめ】
▼ 手持ちの「例のポンプ」& おたすけチューブ
1)おたすけチューブはバルブに対してまっすぐに接続。
2)おたすけチューブをポンプに接続
ネジ接続しやすいように、ポンプ先端は回転する構造になっている。便利な機能だが、これがネジの緩みを誘発することがある。
おたすけチューブをポンプに接続後、念のため1)の接続を再確認。
3)ポンプのヘッド部分と本体の接続ネジにゆるみがないかを確認。
これでカンペキ!
心ゆくまでシュコシュコしよう。
▼ 手持ちの例のポンプ、おたすけチューブ
※なお、「例のポンプ」そのものの使用レビューは、また機を改めて書いてみたい。