相生市から国道2号(ニコク)は、近代的な大規模幹線道に姿をかえていく。
分岐路、あるいは合流も多くなるので、慎重に車輪を進める。
「まるで自動車専用道路のようだな」と思いつつ走っていたら、本当に途中から自動車専用になってしまった。
そのかわり、高架の自動車専用道の下を這うように「側道」が続く。
自転車はこちらを走れ、ということのようだ。しかたがないので、側道を進む。
信号ストップはあるし、場所によっては路面も荒れ気味だが、交通量が激減するので走りやすい。この「側道システム」悪くないかも。
とはいえ、この側道、姫路までずっと続いているものだろうか?・・一抹の不安が胸をよぎる。
不安を抱えつつも、そのまま側道を辿る。すると、橋やトンネルが現れるたびに、自歩道に連絡し、とりあえずは進んでいける。
おお、これは意外と姫路まで連なっているんじゃないか。このまま側道伝いで大丈夫・・と安心し始めた私の前に現れたのが、この階段。
ちょっと待ってよ! 何だこの急角度階段は!?
自転車用のスロープすらついていない。
一瞬、自転車を担いで階段を登ることも考えたが、この扱いだと、先が思いやられる。
仮に、階段の上に自歩道が続いていたとしても、いずれ途切れることが十分考えられる。
ここは安全策をとって、迂回ルートを探ることにした。
Googleマップを頼りに南進し、姫路市入り。さらに進むと、JR網干駅近辺に出る。そのあたりは、姫路の広い市街の端にあたるので、中心部への道はいくつもある。
歴史のある町にありがちだが、細い道が入り組んでいるので慎重にすすむ。
風景が街らしくなってくると、道路も太くなり、さらに自転車専用路も現れた。
そしてとうとう、11時過ぎに姫路の中心街に到着。
姫路に来れば、世界遺産の姫路城を一目拝んでおかねばなるまい。
姫路城の近くで、いったん離脱したニコクと再会。
姫路から神戸へのニコクは以前も走ったこともある。ゴール(自宅)までの所要時間も読める。ここまで来れば勝ったも同然だ。
安心すると腹が減る。
もう昼時も近い。ふと、カレーが食べたくなった。
カレー店を探して、中心街付近をさすらう。意外と、無いな。
結局、もう少し車輪を進めて、市川を渡った先の街はずれに、インネパ系カレー店をみつけた。そこで昼飯。
スパイシーなエネルギーを補給した私は、その後もへばることもなく、高砂~加古川を乗り越え、明石に到達。
明石からは、いつも走っている、なじみのニコクだ。クールダウンしつつ、16時にゴール(自宅到着)!
気候に恵まれたせいか、意外なほど疲れは感じない。なんだか、普段の近場ライドから帰ってきたような感覚だ。おそらく補給や休憩のタイミングも良かったのだろう。
この調子なら、もうちょい長い距離も走れるな。
次はどこを走ろうかな・・帰ってきたばかりなのに、そんなことを考え始めた。
(岡山 → 神戸 GOTO帰宅ライド 了)
【まったり自転車】 岡山 → 神戸 GOTO帰宅ライド <乗り日:2020年9月20日(日)> (即日メモ + 本編 全3回) |
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