胃カメラ検診を明日に控えたこの夜、仕事を終えた私は大阪駅前ビル地下に足を踏み入れた。
「午後8時以降は絶食」という胃カメラ規則に沿うべく、手早く晩飯を食べねばならない。
こういう時に、さっと食べられるカレーはうってつけ。
明日は朝飯抜きなので、大盛を食べよう。そう考え、カレー店が多数存在する、このディープな地下飲食店街に、いそいそと分け入った次第。
しかし、意外と営業しているカレー店が見つからない。
Googoleマップでは営業中と表示されるのだが、閉まっているお店が多い。
緊急事態宣言が解除されたとはいえ、やはり営業時間を短縮しているお店が多いようだ。
さらには「営業中」のプレートこそ出ているものの、店員が内輪のおしゃべりで盛り上がり、事実上閉店状態というお店も。緊急事態宣言中の客足減が、お店のやる気を奪っちゃったのだろうな。
その一方で、最近やたら増えた大衆居酒屋的な演出を施した飲み屋は盛況。
「緊急事態宣言明け待ってました~♪」とばかりに、新型コロナをあまり恐れないタイプの酒飲みたちで沸き立っている。
ま、わたしもコロナに恐怖感はあまり感じないタイプだが。でも、一人で静かに食べるのが好きだな~
そんなことを考えつつ、カレーを求め、この巨大立体迷路のような飲食店街をさまよう。
そして見つけたのがこちらのお店「葡萄匠屋」。
入口横のメニュー看板が推す、店名を冠したカレーが「550円」とな。安いな。
いつもならこういう筆頭メニューを迷わず注文するのだが、今日は晩飯だ。
もっとスペシャル感のあるカレーがいいな・・そう考えた矢先に目に留まったのが、手書きボードがアピールする「季節の味 4種のキノコカレー」。これにしよっと。
店内に入ると、モダンでおしゃれな内装。
注文はタブレットで行う。キノコカレー、ごはん大盛と選んで注文。
そして出てきたのがこちらの大皿。
お皿は浅いが、かなりデカいぞ。そこにルーがタプタプと注がれている。
特筆すべきは、キノコの量だ。
しいたけに、しめじに、えのきもいるぞ。ルーの大海はきのこに埋め尽くされている。
さて、食べてみると、キュルキュル、ブキュブキュ、キノコの歯ごたえがうれしい。
やっぱり、キノコは歯ごたえだよね。
そして、さりげなく混じった肉も、いい仕事している。
そしてカレーの味わいはというと、濃すぎず、緩すぎず。ややサラサラ寄りだが、いい塩梅。
この味が苦手という人はいないんじゃないかな。
「週に一度は食べたくなるカレー」がお店のキャッチコピーのようだが、まさにそんな親しみやすさを感じるテイスト。
福神漬けが合うので、テーブルの上の小瓶から、いつにもまして大量投入。
ボリューム感たっぷりで、満足。
でも、具のキノコはカロリーゼロだもんね。
「運動もしていないのに、大盛」という小さな罪悪感を打ち消してくれる。ヘルシーキノコばんざい!
なお、このお店は肉料理を得意としている模様。そのため、メニューにはガッツリ肉トッピング系のカレーが並ぶ。
それらも美味しそうではある。食べてみたいな。
でもな~、カロリーが・・