昨年の今頃はヒザを痛めており、自転車の立ちこぎがまったくできない状態であった。
ヒザは大昔からの古傷。完全に良くなることはない。
ただ、現在はそれなりに回復し、すこしならダンシング可能だ。
そこで、久しぶりに六甲山を登ってみることにした。
幸い、私のロードバイクは前3枚ギア。インナーギアは、それはそれは小さい。
この軽いギアをフルに使えば、ヒザに極力負担をかけず、シッティングでゆるゆる六甲山の山頂まで行けそうな気がする。
実際に試してみよう。
そう思い立った私は、3連休の初日、朝8時過ぎに自宅を出発。
山手幹線経由で、ほどなく北野の再度山(ふたたびさん)ドライブウェイ入口に到着。
神戸側から六甲山へと連なる再度山。そのスタート地点で、いきなり鬼面人を威す、しょっぱなの激坂がお出迎え。
あらかじめインナーローにギアを設定し、山にとりつく。
タイトルには「ほぼオールシッティング」と書いたが、ここでさっそくのダンシング発動。そうでないと、この坂は登れない・・
しかし、入口激坂をクリアしたあとは、ヒザへの負担を考え、すぐにシッティングに切り替える。
軽いペダルをくるくる回し、マイペースで登る。
再度山ルートは序盤がキツイ印象であったが、このギアならイケるイケる。
以前はインナーは使わなかったからなあ。その点、衰えを感じ少々寂しくはあるが、登れないよりはいい。
大ヘアピン、その後の登りも、ゆるゆるこなす。
途中、うしろから「こんにちわ~!」と声をかけてきた、明らかに私より年配と思しき初老のローディにシュカッと抜かれた。
みるみる遠ざかるその背中を眺めつつ、再び一抹のさみしさ。
まあいい。スピードはともかく、登れてはいるのだ。マイペース、マイペース。
再度山さえクリアすれば、そこから先、きびしい斜度はほぼない。あとは六甲山の山頂エリアまではひたすらダラ坂を登るだけ。
山中は信号がないので、ストップをかけられることもなく一定のペースで進めるのが良いよね。
そんなことを考えつつホテホテ登っていると、あれれ、突如信号が現れた。
道路工事で片側通行になっており、交通整理のための仮設信号が設けられたんだな。
思わぬところで遭遇した赤信号で足をつく。
結構長い待ち時間。水分補給しつつ、しばしの休憩。
山頂エリアはもうすぐだ。