「逆瀬川コース」
その名は、私にとって、恐れと慄きに満ちている。
それは、宝塚市の阪急今津線逆瀬川駅から、六甲山山頂付近の一軒茶屋までの山登りルートを指し、関西のヒルクライマーの聖地と言われているらしい。
以前、神戸側から再度山ドライブウェイ経由で六甲山を登り、逆瀬川方面へと下ったことがある。
その時、延々と続くクネクネ下り坂を見て、呆気にとられた。
宝塚・西宮側から山頂エリアに来る人って、みんな、こんな坂を上ってきているの?マジで??
そう思った。
いつか、一度登ってみたいな・・そう考えつつも、
「最近太り気味で体が重いからなあ」
「もうちょい体調、もとい体重が良好な時に」
「あんなの、登りきれるのか」
「心をポッキリ折られて敗退しそう」
といった気持ちが先に立ち、先延ばし。
そうするうちに、年内最後の3連休がやってきた。
良好な天気と気候に背中を押され、フト登ってみようという気になった私は、早起きして、輪行袋に詰めた自転車を担ぎ、阪急電車で逆瀬川駅に下り立った。
自転車を組みたて、駅付近のコンビニでドリンクと羊羹を購入。そしてトイレを済ませる。
難易度高目のライドの場合、こういう事前準備は本当に重要。多少時間をロスしても、しっかり行うようにしている。
そして、いよいよ、逆瀬川コースに取りつく。
まずは駅から河沿いの県道16号を伝って山方向に向かう。この時点ですでにユル坂登りだ。
交通量が多く、道も狭目で、やや走りづらい。
車の切れ目で、慣れている風のローディが私をシュカッと抜いていく。
ま、こっちはマイペースで。私のようなゆる乗りメタボ者の場合、自分の速度で地道に登ったほうが、結果的に早い。
最初寒く感じたので、最初はウインドシェルを着ていたが、すぐに暑くなる。市街地を抜けるあたりで、一旦立ち止まり、シェルを脱ぐ。
さて、ここから山登りだ。
山地に入ると、交通量が減り、割と走りやすくなる。斜度もさほどきつくなく、道路事情も悪くない。おおむね路側帯はある(土砂や草木でふさがれている場合もあるが)。
再度山ドライブウェイ側とは異なり、序盤は割と穏やかだな・・そんな風に思いつつ、クランクを回す。
ふと、大きな分岐路に差し掛かった。勢いでまっすぐ進んでしまいそうになったが、念のため立ち止まってスマホでルートチェック。
すると左への分岐路が正解であるこことが判明。見当違いの方向に進んでしまうところだった。あぶないアブナイ。
(つづく)
【まったり自転車】メタボ者でもダイジョーブ!六甲山クライム逆瀬川コース(全2回)<乗り日:2020年11月22日(日)> |
Part1 ★このページ★ |
Part2 はこちら |