神戸カレーのメッカ、センタープラザ地下の飲食店街。
そのメインストリートというべき地下通路は、いつも人でにぎわっている。
観光客と思しき人も多い。
ただ、メインストリートから逸れる小道に入り込むと、急に人通りがまばらとなる。
しかし、そういう場所にこそ、ジモティが利用するお店があったりするのだ。
今回訪れたカレー店「いっとっ亭」もそう。
さて、いっとっ亭といえば、量である。
ここの普通盛りは、一般的なお店の大盛程度の量はありそうだ。
そして、恐ろしいことに、大盛無料なのだ。
席につくなり、まず、ご飯の量を聞かれる。
ここで「お得やね」と軽く考え、うかうかと大盛を注文してしまってはいけない。
年齢を重ねてキャパの落ちた我が胃袋を考慮し、ごはんの量「普通」で、ビーフカレーを注文。
ちなみに、メニューはビーフカレー(+いくつかのトッピング)しかない。
何年か前までは「大盛」だってイケたのに・・少々さみしい思いをかみしめていたところに、カレー到着。
お皿いっぱいに広がるカレー。カウンター内から受け取ると「む、重い」と感じる。
さて、量が多いのはカレーだけではない。
付け合わせの種類が豊富。
4つの小瓶が「どんどん好きなだけお取りください」と、私を誘う。
ごはんの量が多いので、付け合わせも、たっぷりカレーに投入できるのがうれしい。
広がるターメリックライスの原野の上に、色とりどり、全種類投下。
ビーフはカタマリではなく、煮崩れ系。
ほろほろと細かく崩れた肉が、ルーのあちこちに絡まっている。あからさまに肉々しさを主張しない。
それだけに、かえって付け合わせの風味がビビッドに感じられる。
たくさん乗っけた付け合わせは、もはや一種のカレーの具である。
ガツガツ、ワシワシ、モリモリ。
「具」のシャキシャキした歯ごたえを味わいつつ、ガッツリ食べるのが似合うカレーだ。