昔「マーフィーの法則」なるものが流行ったことがある。
例えば「洗車し始めると雨が降る」といった法則が有名。
誰しも経験したことがある「なんでそうなるかな~?」的なエピソードをユーモラスに表現した、一種のあるあるネタと言えよう。
さて、自転車の場合でも「マーフィーの法則」的なものは存在する。
個人的によく経験するのが「混んでいる駐輪場で自転車を出そうとすると、隣の自転車の人が来る」というもの。
スーパーなどの駐輪場で、自分の自転車に戻ってきた時に、隣の自転車の人も、時おなじくして買い物を終えて戻ってくる、なんてことが非常によくある。
これだけ広い駐輪場、これほど多くの自転車が停まっているのに、どうしてこのタイミングで隣の人が来るかな~。
ただでさえ狭苦しい中、ロック解除や、荷物の取りまとめがますますやりにくくなる。
もちろん、その隣の自転車の人も同様に、当方を「うっとうしいな~」と思っているに違いないのだが。
先日も折りたたみ小径車で出かけた際、とある商業施設の駐輪場で上記法則が現出した。
「また駐輪場の法則かよ~」と思いつつ、隣の人にぶつからないように注意しながら、ゴニョゴニョとロックを解除。
さて、自転車を出そうとしたときに、さらに強力な自転車版マーフィーの法則が私に降りかかってきていることに気が付いた。
それは「パンクはパンクを呼ぶ」の法則。
キックスタンドを蹴り上げて、ハンドルに手をかけて小径車をバックさせると、どうもおかしい。
車輪がスムースに転がる感触がない。
不審に思いタイヤを見ると、前輪がペッタンコになっている。
ええ~、またパンクかよ~~
つい先週末、ロードバイクの前輪がパンクしたばかりなのに・・。
たしかに、ロードに乗っているとパンクが相次ぐことはある。
しかしそれは、強弁すれば、それらしい理由付けは可能だ。
チューブ、タイヤ、リムテープ等は、使っているうちに、それぞれ経年劣化を重ねていく。
それら全体が弱ってきたタイミングだからこそ、パンクしやすい状態に陥っている・・・そんな理屈は一応ありえる。
あるいは、単純に、荒れた路面を走ったことにより、タイヤがダメージを負ったり、異物が付着したりして、それががいずれパンクへといざなう・・という考え方もできる。
とはいえ。
この日はロードではなく、折りたたみ小径車だ。
自転車を変えてもパンクが付きまとってくるとは・・・
げに恐ろしき「パンクはパンクを呼ぶ」の法則。