テレワーク主体となり、訪れる機会が減った大阪。
その日はたまたま、仕事で出社。
日の長い時期なので、午後7時近くなっても明るい街。ブラブラと歩く。
どこか、カレー店があれば、そこで晩飯にしよう。
そんなことを考えつつ、中之島を北方向へ渡り、西天満方面へと歩を進める。
昭和の雰囲気揺蕩う、古くからの大阪のオフィス街を歩いていると・・むむっ、ちょいとクセ者感のある外観のカレー店発見。
入口先の立て看板には「インドカレーとうまいチャイのお店」とある。
うむ、これは食後にチャイをいただかねば。
そう心にきめて、お店の扉を開ける。
中に入ると、そこはオールド昭和+アジアンといった感じの、不思議な空間が広がっていた。
席に着くと、メニューをわたされ「ワンドリング頂いております」とのこと。
??
唐突に言われて戸惑う(どこかにそんな表示があったのだろうか?)。やはりクセ者だな。
いきなりのことに多少動揺、チャイのことが一瞬頭から抜けて、ドリンクメニューから最初に目に入ったエビスビールを注文してしまった。
カレーは筆頭メニューらしきチキンカレーをオーダー。
そして、最初にビールがやってきた。
値段からしてグラスビール程度かと思っていたのだが、ガッツリ中瓶だよ。しかも、おつまみの柿ピー付き。
もしかしたら、夜はカレー酒場的なカラーのお店なのかもしれないな。
次いで、お待ちかねのチキンカレーが登場。
併せて「さらに辛味を加えたい場合にどうぞ」と小鉢の辛味ソースも出てきた。
まず、辛味ソースなしで一口。
スパイスを感じさせつつも、シックな味わい。味のしみこんだカボチャもイイ感じ。
そのまま、食べ進むが、辛味ソースの小鉢がどうにも気になる。
小鉢についてきた小さなスプーンで辛味ソースをかき混ぜると、液体の上澄みの下に、粉状と思しきスパイスが沈殿している。ううむ、こいつは、間違いなく、重量級の辛味だろう。
しかも小鉢で出てきたということは、しっかりと加えろというお店側のおススメ意図を感じる。
意を決して、小鉢の中身をぐるぐるかき混ぜ、スプーンでカレーの上に、ポイポイポイとかけまわす。
そして再び食べると、う~~、HOT!!
辛味とビールと柿ピーと。
久々の大阪の夜は、満腹とともに更けていった。