まったり巡行

自転車もカレーも投資も、まったり、ゆったり。

【神戸カレー】きりん食堂 【神出】<食べ日:2023年2月17日(金)>

明石から国道175号を北に進んでいくと、神戸市から三木市に抜けるあたりで175号は一旦二股に分かれる。

 

二つに分かれた道路はちょい進むと、再び合流する。

 

つまり、川でいえば中州のような土地があり、それが175号を二手に引き裂いている。

 

その特徴的な「中州」のはしっこ、175号に切り込む南端に、このお店はある。

 

名前を「きりん食堂」という。

 

 


ロードバイクで175号を北上し、「中州」に差し掛かるたびに、このお店のことが気になっていた。

 

まず、名前が気になる。なぜ、きりん?

 

さらに、店先には、でっかいきりんのオブジェが設けられ、あたりを睥睨している。

 

かなり個性強めだ。

 

加えて、きりんの足元あたりには「カレー」と大書きされたパネルが設置されている。

 

こうなると、カレー好きの私の興味をひかずにはおかない。

 

ただ、ロードで175号を走る場合、小野・西脇・果ては舞鶴を目指すロングライドになるため、お店の前を通り過ぎるのはいつも朝方。そのため、気になりつつも、お店を訪なうことはなかった。

 

 

 

さて、2月半ばのこの日。

 

私用のため休暇を取った私は、車で西神~玉津のあたりを車で移動していた。

 

用事を終えたのが正午ごろ。

 

そこでフト「この機会にひと足のばして、きりん食堂おとずれてみっか。カレー食べてみっか」と思いついた。

 

175号に乗り入れ、例の「中州」にたどり着く。

 

晩冬の青空の下、今日もきりんはあたりを睥睨している。まるで「中州」の守り神のように。

 

道行くドライバーの目を引かずにはおかない黄色いきりん。近くで見ると、細かいプレートを継ぎ合わせたような、アートオブジェぽい造りであることがわかる。

 

 

キリンのたもとは駐車場になっている。3台ほどしか停められたないが、運よく空きがあった。

 

停車した後、ひとしきり聳え立つきりんのオブジェを間近から眺め、それからお店に。

 

重厚なドアを開けて店内に入る。すると

 

ぅぇい!らっっしゃぁい!!

 

という野太い声が響き渡った。

 

「きりん食堂」というファンシー感のある店名から、かわいらしい女将さんがやっているのかな?と勝手に事前想像していたのだが、実際にはウシかサイをおもわせるゴツい大将が切り盛りしていた。

 

さて、席につくと、ランチメニューがおかれている。その筆頭が「神戸牛と淡路のこだわり玉ねぎのコラボ!」とキャッチコピーのついたカレー。ほう、これは期待できそうだ。

 

ごはんの量は150、200,250gから選べるとあるが、とりあえず真中の200gを選択。

 

待つことしばし、やってきたのがこちら。

 

おおっ、ルーが黒い。まさに「黒カレー」。

 

ルーの色は真っ黒に近い。付け合わせはないが、かわりにキャベツの千切りサラダと、中華ぽい濃いわかめスープがセットになっている。

 

黒さにややビビりつつ、ごはんとルーを口に運ぶ。

 

ほほう、いかにもグツグツ煮こまれった深みのある味だ。

 

ベースは欧風カレーといえる。

 

一見プレーンカレーだが、そのルーの中には煮込みつくされた玉ねぎの甘味、ビーフのうまみが溶け込んでいる。

 

特段辛くはない。

 

その代わり、わずかに薬膳ぽいような、アジアンなスパイスも感じる。

 

その一癖がうまい。

 

あっという間に食べ終えてしまった。

 

ご飯の量、250gにしておくべきだったな~。