三宮から、元町方面へと歩を進める。
元町のアーケード大通りから一本北側に逸れた道を歩いていた時のこと。
突然、カレーの写真をあしらった立て看板が目に入った。
ほう、こんなところに、カレー店あったっけ。
看板を出しているお店を見ると、こじゃれた感じの、木目調のドアが目に入った。
ちょうどお昼を食べようかと思っていた頃合い。ドアのノブに手をかける。
昨日も昼飯に、甲子園口でカレーを食べたばかりではあるが、まあよかろう。
カレーというのは、不思議と、続いても飽きることのないメニューだ。
さて、中に入ると、カウンターテーブルが奥に向かって伸びる、シンプルなレイアウト。
調度もスッキリとした感じ。店内を明るい照明が照らす。
ビーフカレーを注文。
ここ数日、やや食べすぎの感があるので、量は「並」で。
この週末は雨が散発的に降るので、自転車に乗るタイミングを失ってしまった。運動していないのに、大盛はちょっとね・・そんなことを考えつつ、カレーを待つ。
そして、到着したのがこちら。
付け合わせの、きゅうりとキャベツのピクルスが、まず目を引く。
テーブル上の食器入れからスプーンを取り出し、まず一口。
ややさらさら寄りのルーは、味もスッキリ、フルーティー。
辛味は抑えて、しかし甘口でもなく。
それでいて、やさしく、明るく、ソフトな味わい。
するすると食べられる。
そしてこの味わいは、付け合わせのピクルスにしっかり合う。
そして、ちょこんと乗ったビーフもイイ感じにやわらか。
ああ、やっぱり大盛にしておくんだった~~。プチ後悔。
お店のイメージと、カレーのビジュアル、そして味がピッタリ一致。
シンプルな美意識を感じさせるお店、そして一皿であった。