「この道を行けというのか・・・」
ゴールデンウィークのロングライド中、GoogleMapが指し示す未舗装路を前にして、私は絶句し、天を仰いだ。
以前は、自転車用のルート検索にスマホアプリ「自転車NAVITIME」のプレミアム(課金)版を使っていた。
しかし、最近GoogleMapの経路検索が進化を遂げ、以前は一部地域でしかできなかった自転車ルート探しも、かなり広範囲でできるようになってきた。
そうすると「無料のGoogleMapで良いか」となり、結局「自転車NAVITIME」は数カ月前に解約してしまった。
おそらくルート検索の精度やバリエーションは、今でも「自転車NAVITIME」の方が上であろう。
また、走行ルート別の消費カロリー計算や、走行ログ機能などは便利に感じたし、コンビニも強調表示されて見やすかった。
その他、サイクリングロード特集などの情報なども、時々閲覧したっけ。
自転車乗り向けに、なかなか工夫されたアプリであった。
ただ、ライド中に、コンビニ以外の店舗や飲食店を検索するとなると、やはり普段から見慣れ、使い慣れたGooleMapが便利。
GoogleMapと「自転車NAVITIME」を都度使い分けるのも煩わしく、GoogleMapの自転車経路検索機能が強化されるに従い、「自転車NAVITIME」の利用頻度は減っていった。
そして「自転車NAVITIME」解約。今では、ライド中に利用する地図系アプリは、GoogleMap一本である。
ただ、やはりGoogleMapの自転車経路検索は発展途上であり、とんでもないルートが表示されることもしばしば。
どう見ても、自転車には向かない道が経路として示される場合がある。
冒頭のゴールデンウィーク中の絶句未舗装路も、その一例。
さらには、わざとわかりにくい道を選んでいるのでは・・? と感じるような、不思議なルートが示されることもある。
(ゴールデンウィークのライド中にも、GoogleMapが指し示す農道のような道を走っていると、自分以外にも、戸惑いながら走っている複数のロード乗りとすれ違った。彼らもGooglMapにより変な脇道いざなわれてしまったのかもしれない。)
このあたりは、所詮はAI。
なんらかのロジックの積み重ねで、そのルートが表示されたのだろうが、自分にとって、それが最適解とは限らない。
おそらくこれは、GoogleMapが今後進化しようとも、あるいは、他のアプリであろうとも、程度の差はあれ、付いて回る問題だろう。
やはり、走行ルートは、最終的に自分で判断すべきということだな。
さて、冒頭の絶句未舗装路だが、当然そちらの方向には進まず。
自分の勘と本能が指し示す別のルートに向かって、ペダルを踏みこんだ。