用事があり、仕事は休みを取って、車で玉津・森友方面へ。よくあるパターンだ。
そして、そのパータンに則り、国道175号を走ると、目に付く食堂がある。
黄色い壁面に、赤字で大きく「めし」と書かれ、否が応でも記憶の片隅に残る。
入口上部に掲げられた看板には黒地に白抜きで「たからや」とある。
通りがかるたびに「カレーあるかな~?」「大衆食堂だもん、あるだろうな~」とか思いつつ、横目で眺めていた。
しかし、用事の方を優先させねばならないため、タイミングが合わず、いつも素通りしていた。
加えて、駐車場が少々止めにくい場所にある点も、スルーを強力に後押しした(←運転苦手)。
そのため、去る5月のゴールデンウィーク中には、わざわざ歩いて食堂を訪れた。たまたまバスで玉津方面にやってきたついでではあるものの、「あの食堂、そろそろケリを付けねば」という思いも強く抱き、赴いた。しかしながら、連休中は食堂も休業であった・・・トホホ。
そんなこんなで、これまで訪問に至らなかった食堂だが、この日は用事が早めに終わり、11時過ぎにお店の前の175号を通りがかった。
食堂を見ると、暖簾は出ている。ほほう、わりと早目の時間から営業しているんだな。
この機を逃すまじ。
その時は、食堂側とは反対の車線を走っていたのだが、前方を観察すると、こちら側のちょい先に「古本市場」という大型新古書店が存在する。
そちらの駐車場を使わせてもらおう、そう考えた。
「後でちゃんと買い物するからね~」と心の中で古本市場に呼びかけつつ、車を停める。
そして、横断歩道をわたって、食堂にたどり着いた。
いつも見ていた暖簾をくぐり、ガラリと引き戸を開けて中に入ると「いらっしゃい」の声。
昼飯には少々早い時間帯なので、店内は空いている。とりあえず、一番奥、隅っこの壁向かい席に付く。
壁に貼られたメニューを見ると、やはりカレーライス、あるある。
さっそくカレーを注文、そして店内を見渡す。入口付近に、小規模ながらセルフ総菜棚がある。このあたり大衆食堂らしい。
総菜棚に向かい、マカロニサラダの小鉢を取り、席にもどって待つことしばし。
いよいよ、気になっていた食堂のカレーが目の前にやってきた。
ごはんにたっぷりルーを絡めて、まず一口。
ポッテリとしたルーは、わりと酸味が強く、しっかりした味わい。
具らしい具はなく、ほぼプレーンカレーといってよかろう。
しばらく前にブログで取り上げた、ホームセンター「カインズ」の、フードコートのカレーに似ているような気がする。
カインズのカレー記事で書いたように、好きな味だ。
まあ、味が近しいとはいえ、近代的なフードコートと、モロ昭和な大衆食堂、雰囲気含めての印象は、やはり異なってくる。
さらには、付け合わせの有無や種類、そして副菜とのコンビネーションにより、味わいは千変万化する。
付け合わせなしカレーなので、サブでマカロニサラダを取っておいたのは正解であった。
小鉢だけのために割りばしを使うのは悪い気がするので、そのままスプーンでちょこちょこマカロニサラダを掬いながら食べる。
コワ目のごはん、濃いカレーの風味、その合間に挟むマヨ系テイスト、にゅるりな歯ごたえはいいアクセントだ。
あっという間に完食。
お冷を飲みほし、そしてお茶でまったり。
お茶での〆が、大衆食堂ぽくて、イイ感じ。