まったり巡行

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【神戸カレー】塚本 マルヤ 【兵庫】<食べ日:2023年11月18日(土)>

用事がありJR兵庫駅方面へ、折りたたみ小径車で向かった。

 

それにしても、めっきり寒くなった。風にさらされる顔面が冷たく感じる。

 

異例の夏の酷暑を引きずり、延々暑かった今年の秋。つい2週間ほど前まで、夏用ジャージでロードに乗っていたというのに・・・

 

こうも急激に気温が転変すると、体調を崩しそうだ。

 

こういう時こそ、カレーで体に喝を入れねば。

 

というわけで、用事を終えた後、スマホを取り出し、GoogleMapで兵庫駅近隣のカレーを検索。

 

すると、駅からやや離れた場所の洋食店に、カレーがあることが判明。さっそくそちらに向かって小径車のペダルを踏む。

 

兵庫駅から北東に向かって斜めに伸びる街道から、ちょい逸れた場所に、その洋食店はあった。

 

看板には「塚本 マルヤ」とある。

 

ただ、「洋食」や「食堂」的な表示がなく、パッと見、なんの店舗か(そもそも店舗なのか)全くわからない。

 

メニュー看板やサンプルのショーケースの類もなければ、「営業中」の札も出ていない。

 

「もしかして休業なのかな?」と思い、窓や入口から中の様子を伺おうとするも、すべて色付きガラスで覆われており、店内を容易に見せてはくれない。

 

なんだかミステリアスなお店だ。

 

飲食店的なアピール全くなし。おそらく、地元のなじみ客中心のお店なのだろう。

 

一見客には入りづらいシチュエーション。しかし、自動ドアに手をかざすと、扉は開いた。そして、中は紛れもなく食堂であり、客も何人か入っていた。

 

入口から見て、右手にカウンター席、左手には4人掛けのテーブルが3つほど。その奥正面にレジ台がある。

 

レジ台の後ろには壁一面のでっかい水槽があり、魚がゆうゆうと泳いでいる。それは「いけす」ではなく、インテリアとしての水槽のようだ。

 

なんだか、いろいろと不思議な洋食店だ。

 

カウンター席につき、カレーを注文。600円。安いぞ。

 

そして、カレーは待つ間もなく、速攻で出てきた。こいつは、話が早い。

 

まん丸の白皿に。濃い褐色のルー。そして、真っ赤な福神漬け。

 

いかにも食堂系のカレーなビジュアルがうれしい。

 

紙ナプキンに包まれたスプーンもいい感じ。

 

食べてみると、おお、意外と家庭のカレーにある程度近い味わいだ。

 

カレーは一晩寝かすと美味しくなるというが、その寝かせたカレーを最後にすくった時の味わい。

 

カレーの「おこげ」成分が混じり、香ばしさと、ほんのり苦み加わる。あの味に近い。

 

そして、ルーに混じる細かな肉と福神漬けがいいアクセント。

 

ちょっとした懐かしさを感じつつ、パクパクッと、あっという間に平らげてしまった。

 

お店に入ってから、出るまで10分もかかっていないかも。

 

即決・速攻・即食のカレーであった。



神戸近辺には「マルヤ」の看板を掲げる洋食店がいくつかあり、おそらくこのお店もマルヤの暖簾分けなのだろう。