カレー専門店やレストランではないが、ランチメニューとしてカレーを供するお店を時々見かける。
この日訪れた「月夜の夢兎」という一風変わった名前のお店もそう。
看板では「くいもんBar」を名乗る。
夜のバーが本業であろうが、日中も営業しており、いつもカレーの立て看板を外に出している。
自転車で前を通りがかるたびに、それが気になっていた。
いつも時間が合わずに通り過ぎていたが、この日はたまたま兵庫駅付近で用事があり、午前中に電車で出向いた。
用事を済ませてから、その後、高速長田方面へとテクテク歩いて向かう。
ねらい通り、ちょうどお昼時にお店到着。
改めて店外の立て看板をよく見ると「最高ランクA5の和牛を秘伝のルー&スパイスで仕上げた贅沢の欧風カレー」とある。
これは、否が応でも期待が高まる。
さて、店内に入り、テーブル席につく。カレーと、セットでアイスコーヒーも注文(そういえば、昨日も夙川で全く同じ組み合わせの昼飯を食べたっけ。カレーは連日食べても飽きない)。
カレーを待ちつつ店内を見渡すと、アナログLPレコード、そしてエレキギター&ベースがディスプレイとして壁にかけられている。
ほう、音楽バー的な色合いの強いお店のようだ。
ムーディーな女性ボーカルのジャスを聞きながら、待つことしばし。
おしゃれな白いお皿に盛られたカレーが出てきた。
リーフにミニトマトのミニサラダもついている。
さらに、ご飯の上にちょこんと乗っているのは、なつかしや、赤ウインナーのタコさんだ!
付け合わせを一気投入し、さて一口。
カレーはビーフゴロゴロというタイプではなく、煮込まれたルーの中に牛肉が細かく潜んでいる感じ。
そのため、正統派な欧風カレーでありながら、キーマっぽく感じられる舌触りが特徴。
半ばでタコウインナーをいただく。
食後のアイスコーヒーも高さのあるグラスで、全体的に、ヴィジュアルへのこだわりを感じさせる。
こういうちょっとした個性が地元で長年支持されている一因なのかもしれない。