以前の記事で書いた通り、昨年秋に、西神中央にあった実家を売却した。
なじみの西神中央の町に拠点がなくなったわけで、心寂しいものがある。
手放すまでの実家は、しばらく空き家状態となっていた。しかし、ちょっとしたライドの拠点として利用することはあり、西神中央の地の利を常々感じていた。
自転車に乗るにあたっては、西神中央は、神戸市内で最良のロケーションかもしれないとすら思う。
なぜか。
その理由を以下にまとめよう。
(1)ルート選びのバラエティ性に富む
神戸の市街の大方は、六甲山系の山と海に挟まれた、東西に延びる細長いエリアに集中している。
そのため、神戸中心部をライド拠点とした場合、向かう方向は西か東かの二択になってしまう。
ヒルクライムで山側を目指す選択肢もあるにはあるが、ルートは非常に限られる。
つまり、ライドの際、ルートの選択肢がごく少なくなってしまう。
しかし、西神中央は違う。
六甲山系の連なりは神戸市西部で終わりを迎えるので、西神中央を核とする西神戸エリアでは平地が広がっている。
そして、西神中央はそこそこ内陸にあるので、四方八方、どの方向にも向かうことができる。
これはライドのマンネリ化防止にあたって、大きな利点だ。
(2)周囲に魅力的な町やスポットが多い。
これは(1)と関係するが、周囲に魅力的な町や道路、スポットが多い。
南に向かえば明石・大蔵海岸公園に出ることができるし、そのまま国道2号に乗って海岸線を走ることもできる。
北に向かえば、神戸電鉄沿線の町々にもアクセスが良く、さらに北進すれば、それこそ西脇あたりまで走りやすい道が続いている。
東方面にはヒルクライスポットの岩谷峠が、十分日帰りできる距離にある。
西に進めば、稲美町を中心とした田園風景が広がっている。そのまま進めば、小野や加古川方面に出ることもできる。
(3)周回ルートが作りやすい
ニュータウンあるあるだが、宅地エリアを取り囲む形で、主要道路が走っている。そのため、周回ルートが作りやすい。
さらに、住宅地の外縁部には、広大な工業団地が広がっている。そのため、道は広く、整備されている。週末、特に日曜日は車が少なくなるので、近場で済ませるフィットネスライドにも適している。
(4)輪行しやすい鉄道事情
西神中央駅は神戸市営地下鉄のターミナルなので、すべての電車は始発だ。
故に、輪行袋入りの自転車を置きやすい、列車の先頭もしくは最後尾のスペースを必ず確保することができる。
さらに、地下鉄1本で新神戸駅まで出ることができるので、新幹線へのアクセスも良い。
これほどまで自転車乗りに適した町、そう多くはないと思うのだが、どうだろう?
できれば実家は売却せず、そちらに移り住みたいところだが、現実問題そうもいかず。
ああ、さらば西神中央。
ま、今後も時々、自転車でそっち方面に行くからね。