この日、千里エリアの万博記念公園で開催された、サイクルモード大阪という自転車関連イベントを訪問。
正午ごろにイベントを後にしたが、千里のような大阪北部にくることなど、めったにない。もうちょっと、このあたりの街を見て回りたいところ。
そして、ちょうどいいことに、公園の入り口付近にシェア自転車のステーションがあった。加えて、サイクルモードでの試乗用にヘルメット等の自転車用品を持ってきているのも好都合。さっそくシェア自転車をゲットし、目の前の道を走り始めた。
さて、スタートしたは良いが、はて、どこを目指そうか。
迷いながらしばし進むと、道路標識板に「池田 →」という道路案内が見えた。じゃあ、池田に向かおうか。
土地勘が全くないエリア故、時折迷走しつつ、14時頃に阪急池田の駅前に到着。昼飯はまだだ。さすがにハラヘッタ。
池田市役所前のステーションに自転車を返却。そして、スマホを取り出し、GoogleMapにて「カレー」を検索。いくつか候補がヒット。その中で、ひときわ目を引いたのが「幻想カレー」という名前のお店。
カレーのどこがどう幻想なのだろう。気になったからには、もはや避けて通れぬ。このお店を目指すことにした。
駅前の交差点から伸びるアーケード商店街の中に、「幻想カレー」はあった。
入口付近のメニュー紹介看板を見る。チキンカレーやビーフカレーなどのスタンダードなものと、キーマ系のカレーがあるようだ。どちらにしようかと一瞬迷ったが、「W(ダブル)盛り」という、スタンダードとキーマの合いがけが一番人気と紹介されている。よし、これにしよう。
ドアを開けて中に入ると、スッキリ整頓された感じの空間が広がっていた。カウンター席に、二人掛けのテーブルが3つほど。
ウッディ感重視の調度、そして、軽やかなジャズのBGMが流れている。落ち着いた雰囲気が、とても好ましい。
席に付いて「チキンカレーとトマトキーマW盛り」をオーダー。
ジャズの調べに耳を傾けつつ、待つことしばし。やってきたのがこちらの一皿。
おお~、黒と群青のグラデーションの器に盛られたご飯とカレーが美しい。
ごはんがなんだが、夜空に浮かぶ三日月のようではないか。
たしかに、お皿の中に幻想的な景色が描かれてる・・(という幻想解釈で良いのだろうか?)
この景色を突き崩すのは忍びないが、こちらも腹が減っている。
意を決して、トマトキーマのほうからスプーンを付ける。
トマトの甘味と酸味が程よく絡んだ、キーマカレーだ。
細かく刻まれた、ナスなどの野菜の繊維質が、程よい噛み応えとなっている。食べてシャクシャクと小気味良い。歯ごたえも味のうち。洗練されたカレーだ。
そして、次に、チキンカレーを食べてみる。
こちらは打って変わって、家庭カレー風の味わい。たべてほっこり。鶏肉もたっぷりだ。
二つの全くちがったカレーを、交互に味わえてお得感がある。
キーマ、チキン、キーマ、チキンてな感じで、ついついスプーンがすすむ。
気が付いたら、器からカレーはきれいに消え失せていた。