まったり巡行

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【まったり自転車】突如出現した自転車レーンを眺めて、思ったこと

勤務先がある江坂の町に、自転車レーンが突如設けられた。

 

朝の通勤時、混雑する歩道を走る自転車も多く、接触事故の危険を常に感じる状況であったので、これは歓迎したい変化だ。

 

大阪の自転車政策は、徐々にではあるが進展しているようだ。

 

ただし、江坂の中心街は交通量が非常に多い。大型車だって多い。自転車レーンが設けられたとはいえ、慣れない人が自転車で、いきなり車道を走るのは、これはこれで危なっかしい。

 

そのため、依然として歩道走行をする自転車も多い。自転車行政の難しさを感じる。

 

これが、交通量の少ない道路や、路側帯・歩道が側線がある道路、幅員が十分にある道路なら、問題なかろう。

 

しかし、江坂中心街はそのどれにも当てはまらない。

 

この状況で「自転車レーン作ったので、これからは車道の端を走ってね」といっても、難しいかと思う。

 

 

 

そして、その自転車レーンを逆走している人もチラホラ見かける。

 

自転車レーンの意味がよくわかっていないのだろうか・・

 

自転車レーンには矢印も描かれているので、しっかり見ている人は「逆走はダメなんだろうな」と勘付くだろうが、中にはそうでない人もいるだろう。

 

あるいは、わかっていても、「自転車なので、うるさいことは言われないだろう」と高をくくっている人もいると思われる。

 

せっかく自転車レーンを路面に描くのであれば、ついでに「逆走禁止」の文字も表記の中に入れてほしいものだ。

 

矢印付きの自転車レーン(ちなみに、この写真は江坂で撮影したものではない)。

 

 


これから2年内に悪質な自転車の違反運転に対する「青切符」交付(反則金徴収)の法改正も進められる見込みと聞く。

 

法改正後は、自転車レーンや一方通行の逆走は、厳密に取り締まられることになるのだろうか。

 

いやいや、警察の人員リソースから考えるに、それは無理だろう。

 

現実的には、警察官がたまたま目にした場合にのみ取り締まる程度だろうな。

 

それだと、ルールの普及効果は限定的だろう。

 

そもそも、自転車は誰でも乗れる。そのため、運転免許の必要な自動車のように、交通ルールをユーザーに浸透させることはきわめて難しい。

 

そのため、いきなりガチガチの規則を持ち出し、罰則を設けても、多分うまくいかない。

 

せめて、重要度が高いと思われる「自歩道奏功する場合は徐行、歩行者優先」、「車道の逆走禁止」の2点にしぼって、各種メディア広告を使い、ルールの普及を目指してはどうだろうか。

 

・・そんなことを、いち自転車乗りとして思う次第。