九州地盤の「資(すけ)さんうどん」なるチェーン店が、ここ1~2年間、関西にポツポツ進出してきている話は知っていた。
なんでも、“北九州のソウルフード” などと言われるているらしい。うどんは好きなので、気になる。
兵庫県においては、尼崎、ついで明石西部にも出店。
機会を見て、自転車のライドついでに食べに行こうかと思っていた。
ところが、昨年秋ごろに、外食大手「すかいらーくHD」が資さんうどんを買収、完全子会社化したというニュースを見て、とたんに興味が薄れた。
ファミレスチェーンの傘下に入ったとなれば、待ってれば、そのうち神戸にもお店ができるだろう・・と思ったので。
ところが、今週平日のこと。
スマホでニュースサイトを見ていると、資さんうどんの公式Xのポストが取り上げられており、その内容が気になった。
そのポストはカレーうどんを紹介しており、
・資さんうどんの創業者はカレーにこだわりを持っており、カレー専門店も運営していた。
・カレーうどんは、カレーソースをそのままかけている。だしで割っていない。
ということだそうな。
ほほう。これはかなり個性的なカレーうどんだな。
このポストを見て、資さんうどんへの興味が急激に盛り返してきた。
そこで、週末土曜日に、ロードバイクに乗って、明石二見店までひとっ走りした次第。
明石市は東西に長く、お店があるのは明石の西の端。播磨町との市境エリアのあたり。自宅から片道30㎞。
朝から出発し、エッサホイサとペダルを踏み、お店付近に達したのは午前10時頃。朝食を食べてからそれほど時間はたっていないが、カロリーはガッツリ消化、故にしっかり腹は減っている。
さて、資さんうどんがなぜ神戸や明石中心街ではなく、明石市の西端にお店を出したのか不思議に思っていたが、当地を訪れてナットク。お店のある幹線道(県道260号)界隈は、人気外食チェーン店が立ち並び、ロードサイド街としてにぎわっている様相であった。
さて、資さんうどんに到着。駐輪場にロードを停めて、入口に向かう。

店内に入ったところ、席指定機械チェックイン手続きを行う。最近、ファミレスや回転ずしチェーンなどでよく見かけるシステムだ。
人数を「1人」と指定すると、テーブル席が良いか、カウンター席が良いかの選択を求められる。時間帯的に空いているだろうと考え、「カウンター席でもよい」を選択。すると、席の番号を記した紙が発行された。
指定のカウンター席に就いたのだが、思いのほか、そこそこ混んでいる。二人掛けテーブル席も多数あるようなので、テーブル席を選んだ方がゆっくり食べられてよかったかな~。プチ失敗。
席には注文要タッチパネルが置かれている。ここもファミレス方式だ。
カレーうどんを選択。そして資さんうどんと言えば「ごぼ天(ごぼうの天ぷら)」が定番トッピングと聞くので、そいつも注文。しめて740円(税込)。安っ!
もの珍しげに店内を眺めて、カレーうどん到着を待つ。

時刻だけを表示したディスプレイが天井からつるされているのが目に付いた。仕事で利用するドライバー客向けのサービスだろう。ロードサイド店らしいサービスだな・・そんなことに感心しているうちに、カレーうどん到着。

見た目、まっ茶色なうどん。
あ、あれっ? ネギは・・ネギはないのか!?
席にあるセルフサービス容器には、天かす、とろろ昆布が入っているのみ。タッチパネルのメニューを見ると「ねぎどっさり(100円)」というトッピングメニューがあった。別売りかよっ!
カレーうどんにネギが内容はややさみしいが、ま、今回はいいや。とりあえず食べよう。

食べ始めて驚いた。カレーが、濃い。
とろみがある、というレベルではない。ドロッとしている。
しかし、これがウマい。「一晩寝かせたカレー」の味に近い。
カレーの中には溶けかかったジャガイモが見て取れる。カレー味がしみこみ、ほろっと崩れる。おいしいに決まっている。
そんなドロドロなルーをうどんに絡めて食する。なにせルーにとろみがありすぎるので、すするというよりかは、普通に食べる感じ。
そして副菜のゴボ天が、なかなかにボリューミー。外はサクッとしているが、中身はしっかりごぼうの繊維質が感じられる揚げ具合。食べでがある感じ。カレーに付けて食べると、これまたうまい。
このボリュームで740円とは。たいした高コスパだ。
お店はどんどん混んできて、食べ終わる頃には、満席にそこそこ近い状態に。客層も職業ドライバーから、家族ずれまで様々。朝の10時半過ぎなのに!
資さんうどんは、まだまだ関西にお店が少なく、希少価値が人気を生んでいる側面はあろう。ただ、このコスパを経験すると、ファンになっていまうのはよくわかる。
願わくば、神戸付近にお店できてくれないかな~。すかいらーくさん、頼みますよ!
そんな勝手なお願いをしつつ、これまた最近はやりのセルフレジで会計を済ませて、お店を後にした。